たくさんの誹謗中傷メールが俺の携帯に来た。
俺は怖くて怖くて仕方がなかった。
命をねらわれるんじゃないのかとさえ思った。
とにかく早くここから逃げたしたかった。
安全な場所に移動したかったんだ。
「もう、無理だ。日本に帰りたい」
吐き捨てるようにスタッフに言った。
「日本のどこに帰るの?」
「日本で何をするの?」
「働く・・・」と言いかけた言葉を俺は飲み込んだ。
ハッハッハ、百社受けて数社しか受からなかった日本一最低な男でございます!!
数日で「明日から、来なくていいよ」と言われた男でございます。
一ヶ月近く続いたビラ配りも、お客様ともめ事を起こしてしまい、やめさせられた男でございます。
家族から放り出された男でもあります。
行く当てのない俺。
仕事もできない。
もちろん、あれから数年経っている。
さすがに昔と同じという事はないさ。
履歴書だって、高卒だし、しかも「インターナショナルハイスクール」卒業だし。
今なら、大学中退か。
面接はまず受かるだろうな。
あの頃、体重三桁あったよな。
面接官から、落合ふくし君に似ていると言われて、なんと答えていいのか戸惑ったおれです。
見た目でアウト!!
今、体重は標準より下!!
面接は受かる自信はあるんだ。
問題は、他のアルバイトや従業員とどうやって仲良くやっていくかだ。
クリーニング屋のアルバイトがいいと言われていたから、それに挑戦するか。
でも、書き間違えする事は容易に想像できる。
大学卒業したら、二年間はいろいろなアルバイトを経験して自信をつけてから、正規就職ともくろんでいた俺。
その計画がもろくも崩れ去ってしまったんだ。
やっぱり、馬鹿は馬鹿か。
程度の悪いアスペな俺は、どんなに頑張っても所詮この程度。
一生日陰で暮らしていくのか。
夢見た俺が馬鹿でした。
日本に帰国したら、即、刑務所暮らしだろうな。
刑期を終えて娑婆に出て、また犯罪をおかしてムショへ。
容易に想像できるな、俺の将来。
生まれてこなければ良かったんだ。
父親の言葉を思い出した。
児童相談所の職員に泣きながら話した父親の言葉。
「このままでは、息子は社会から必要とされない人間になってしまいます。どうか助けてください」
いかん、泣けてきた。
おやじ、ありがとうよ、こんなバカむすこでごめんな。
「おやじ、俺みたいな奴、ほかればいいんだよ」
「あのな、ヒロ、親って言うもんはな、子供がどんなに大変でもな、見捨てられないもんなんだ。」
俺は日本に逃げ帰るのかそれともここに踏みとどまり、もう一度挑戦するのか、迷っていた。
明日に続きます。
下記バーナーのクリックにご協力をお願いします。
日本ブログ村に参加しています。