(前回までのあらすじ)
「私って太ったかな?」
「ああ、だいぶ太ったと思うよ」
「・・・・」
無言が続いた。
「どうしたの?」と聞く俺。
メールが来た。
「あなたは甘くない男、女の気持ちを察する事ができない最低な男」
「生きている価値なんてない」
こんな事を言われて俺は切れてしまった。
汚い言葉をマシンガンの様にぶっぱなしてやった。
彼女はそれから学校にこなくなってしまった。
すぐに、この事が学校中の女子に行き渡ったんだ。
小さな大学だから、あっという間に女子に行き渡った。
それから、俺に対しての無視が始まった。
俺が歩いていたら、周りの女子がさっと引く。
誰もあえて俺の事を見ようとしない。
狭い食堂なのに、俺のテーブルには誰も座らない。
そんな状況が一ヶ月も続いたら、頭がおかしくなってきた。
ダンスの授業の時、二人一組になる必要があったんだ。
しかし、だれも俺とは組もうとはしなかった。
いじめられていた中学時代の記憶がよみがえった。
そこにいられなくなって、家に帰った。
それから、俺は大学に行けなくなってしまった。
サポートセンターのスタッフたちが心配してくれて、いろいろと聞いてくれたが、話す事ができなかった。
スタッフたちは大学まで足を運んでくれたが、詳細は把握できなかったんだ。
中学のときのような不登校にはなりたくなかったんで、俺はスタッフの青木さんにいきさつをすべて話したんだ。
青木さんは、俺に対して謝ってくれたんだ。
「女性との関わり方を教えていなくてごめん」って。
女性が気にしている3つの事。
年齢、体型、肌色
この事で、いろいろと聞いてくる。
「私はもうおばあちゃんになっちゃった」
「私太ったよね?」
「私、日焼けしたかな?」
「この3つの事を聞かれたら、例え、ヒロさんがそう思ったり、感じたりしても、その通りに言わないこと。」
「はあ、俺に嘘をつけという事なのか」
「いつも、あんたは嘘をつくなとさんざん俺に話しているだろうが」
「頭痛てえ、わけわからん、あぁ」
俺は、我慢できなくなって、机をひっくり返して、外に出た。
いつものように独り言をいいながら。
「女はわからん、サポートセンターのあいつらの言っている事もわからん」
「女はいらねえ、うざいだけだ。」
頭を冷やして、家に帰った。
しょっぱなから青木さんに言った。
「おれ、彼女いらねえは、せんずりで十分だ!!」
明日に続きます。
僕の様な状況の青少年はほかにもいると思います。
僕はあった事をすべて事実のままお伝えしています。
僕の「馬鹿な日常の出来事」が他の誰かのお役にたてれば幸いです。
ありがとうございました。
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