ヒロさんがブログを書けなくなりました。
「どうしたんですか」って聞いたら、お前みたいに迫力がある文章が書けないっていう事でした。
「あの、おれ正直今さ、自分の幸せの事ばっか考えているんだ」
「自分の恥部をさらけ出す事には問題ないけれどさ、なんか自分の事だけを考えたいんだよね」
「そういう事を考えている自分が嫌なんだよね」
「うーん、そうなんですか」っていう事だけ答えておきました。
スタッフの人が最近言っているんだけど、「ヒロさんが変わった」って。
「昔の彼の面影がなくなってとても落ち着いてきている」
3年前に、ヒロさんが講演会で話をしました。
たくさんの人が感動してくださって、出席者の一人が一年後に違う場所で再び講演会を開催してくださったんです。
当事者の話が聞ける機会はないからね。
ヒロさんが話を終えた後に主催者の人から、「なんかありましたか」って青木さんとヒロさんに聞かれたんですって。
その次の日も同じ話をヒロさんがしたんだよ。
そうしたら主催者の人が、あれからいろいろ考えたんですけれど、
「ヒロさんは昔の辛い事を、克服したんですよね」
「自分の中で消化してしまい、辛いと思った過去が、今はなくてはならない自分の尊い過去と見る事ができているんですよね」
なんかそんな事を話してくださったんだって。
青木さんは「全くそうなんです。辛い過去が尊い経験と見る事ができるようになったんです」って答えたんだって。
正直なところ、青木さんもヒロさんの話に違和感を感じていたんだけれど、主催者から指摘されて初めて、違和感の意味がわかったんだって。
僕はこの話を聞いたとき思ったんよ。
これが支援の終了なんじゃないかと。
理想のゴールなんだよ。
だから、ヒロさんは僕が今書いているような感じで臨場感たっぷりの話を書きたいんだろうけど、書けないんだよね。
もう、過去の物となってしまっているから。
僕は昨日の事のように思い出せるんだけれど。
僕は頭の中が混乱しているんよ。
今、違うブログで過去と向き合っている過程を書いているんやけど、
とても辛いんよ。
正直言うと、スタッフにお願いして、安い皿を道路にぶん投げて割ったり、ガンシューティング行って、撃ちまくったりして、落ち着かせているんよ。
そうでもしないと、気が狂いそうになるんよ。
それなのに、僕よりもっと辛い経験をしてきた、ヒロさんが、頭の中から、その記憶が消えていっている事に驚いたんよ。
というか、悲しいんよ。
ヒロさんと昔の事を語り合う中で、僕の辛さを実体験として感じてくれていたヒロさんが、もういなくなるって言う感じがしてね。
でも、わかった事は発達障害の人は成長の度合いが違うって言う事で、成長しないわけじゃないんだ。
成長を促したりする為に、サポートセンターの様なスタッフがいるんだろうな。
そんな事を考えていたんよ。
何もしないと、成長が遅れるんよね。
誰かの手助けがあれば、より良い成長が望めるんだよね。
なんか1つ賢くなった僕なんよね。
でも、馬鹿笑いするヒロさんがいいんだけどな
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