ケイさん。
俺の命の恩人。
心優しい女性。
彼女には難病の妹さんがいる。
学校にも行く事ができずに、1日寝たり起きたりの生活をしている妹さん。
(スタッフが紹介します)
ケイさんは自分の手で妹の苦痛を少しでも減らしてあげたいとの事から、医学への道を選び、猛勉強の末、医学部へ。
しかし、工場勤めの母親のわずかな給料だけでは食べる事さえできなかったそうです。
朝三時に起きて市場へ働きに行く
戻ったらベビーシッター
夜は小さい体で屋台を引く。
でも授業料を払えず、退学。
ケイさんは妹の薬代の為に身を粉にして働いた。
ある方からケイさんのことを紹介してもらった青木は、彼女こそが、日本でひきこもっている青少年の「メンター」になるべき人だと直感し、大学授業料をサポートする。
そのケイさんに、話を聞きなさいと青木さんから言われて、俺は彼女に話を聞いたんだ。
俺のくそ長い話を、聞かされた。
俺の一番昔の記憶は、公園の滑り台。
前の奴がもたもたしているんで、早く滑りたい俺は、そいつを滑り台から突き飛ばした。
頭から、滑降していったそいつは、大けがを負った。
そことが、おれが他の子どもと違うと周りが感じた最初の出来事だった。
彼女は優しいまなざしで俺のくそ長い話に耳を傾けていてくれた。
2時間近く俺は話したらしい。
なんでも俺の事を記録していやがるスタッフが教えてくれた。
俺の話が終わり、黙りこくると、ケイさんが初めて口を開いた。
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