発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 これが絶望ということなんだ ヒロ

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フィリピンまで来て、はっきりしたんだ。

俺の心は心底ねじ曲がっているんだってね。

海に飛び込んだ時よりも今回は決定的だった。

 

 

 

自分に絶望した。

自分の中に良いところなんかまったく見つからなかった。

醜い自分の姿に愕然とした。

 

 

 

俺は、俺を傷つけ続けてきた奴らを心底憎んでいた。

心の中で軽蔑していた。

そんな連中よりも、俺の方がどれだけ醜い人間なのか。

 

 

 

泣き止んだらしばらくそこに座り込んでいた。

 

 

 

スタッフが終わったから、帰ろうと誘いにきた。

俺は無言で車の最後尾に乗り込んでそのまま目を閉じた。

俺に気遣って、誰も何も話しかけない。

 

 

 

車の外が騒がしい。

さっき、服を配布した子ども達が走って追いかけているんだ。

「ありがとう、ありがとう」って叫びながら。

 

 

俺は、体が震えてしまった。

 

 

 

ホテルについたら、俺は真っ先に部屋に逃げ帰った。

スタッフが気を使い、俺の部屋まで夕食を届けにきてくれた。

食い意地が張っている俺でも、この日は喉に通らなかった。

 

 

 

眠れなかった。

どこかに俺の良いところがないかと、今までの記録を呼び戻す。

しかし、何もない、何も。

 

 

 

誰かに感謝されたとか

誰かに愛されたとか。

何も、思いつかないんだ。

 

 

 

我慢できなくて、青木さんの部屋を尋ねた。

青木さんに、やっぱり死ぬしか選択肢がない事を伝えた。

青木さんが、死ぬ前に明日、スタッフのケイさんにあいなさいと俺に言った。

 

 

 

 

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