フィリピンなんて汚くて、暑いところは嫌なんですよ。
アトピーが凄いんで、汗をかくと大変なことになるんです。
肌の色が紫に変色して、僕自身見て気持ち悪くなります。
そういえば、発達障害の人たちは皮膚にトラブルを抱えている人多いんですよ。
発達障害の勉強会で大学の先生が何とか言っていたけれど忘れました。
で、僕は速攻、フィリピ行きを断りました。
その後、何度もうるさいほど誘ってきたので、根負けして行くことにしました。
あっそうだ、フィリピンで死ねばいいか、外国なら死にやすいだろうと思いました。
それで、僕のフィリピン行きが決まりました。
あとでわかったのですが、フィリピン側で僕を受け入れてくれる準備がすでになされていたそうです。
僕に関する情報をすべてフィリピンのスタッフが持っていたんです。
何がなんでも、「死にたい」という思いを「生きたい」という気持ちに変えたかったとスタッフが話してくれました。
そのときのことを思い返すと、涙が止まりません。
こんなできそこないの、くず野郎にそこまで愛をそそいでくださることの理由がそのときにはわかりませんでした。
それどころか、僕はフィリピンに旅立つ前に自分の部屋をきれいに掃除しました。
もう一度、以前書いた遺書をテーブルの上に置きました。
自殺の準備に再び取りかかったのです。
募金は自殺未遂した翌日からちよつとたくさん使い込んでしまい、封筒の中身は16万円少しになっていました。
それで、フィリピンでも「死ぬ」為にはお金が必要だろうと思ったので3万円封筒から取りました。
封筒の前面には19万円と書かれてあったのに、既に中身は13万円に減っていたことが、とても嫌でした。
なんで最初の19万円を死守できなかったのか、やっぱりこんなところもいい加減なやつなんです。
読んでいてくださる皆さんも、もう既にお疲れだと思います。
もしかして、この俺の文章を読んで、やはり程度の悪いアスペルガーは存在価値がないと判断されたかもしれません。
僕は多分特別程度の悪いアスペルガーなんです。
多くの人たちは支援を受けて、なんとか社会にとけ込めるように必死に日々頑張っています。
僕がこんな文章を書くことで、もしかしたら誰かを励ますのではなく発達障害の人たちのイメージをより悪くしていることに加担しているのではないかと、感じました。
いろいろと考えてしまうと、頭がパンクしてしまいそうです。
身辺整理をして、俺はフィリピンに旅立ちました。
空港ターミナルから外に出ると、むっとした淀んだ空気が僕の体を包み込みました。
こころなしか、僕のアトピーセンサーが反応を示した様です。
「大変なところに来ちまった、まあ一週間の我慢だ、その間に「死ぬ」ことを考えよう」と思っていました。
どこかで、「ヒロさーん」という声が聞こえました。
あたりを見渡すと、大勢のお出迎えの人たちの中に横断幕を発見しました。
「WELCOME MR SUPER サイア人ヒロ」
でけぇ ラジカセでドラゴンボールのテーマ曲をかけています。
♩〜 光る雲を突き抜けFry Away
からだじゅうに広がるパノラマ
顔を蹴られた地球が怒って
火山を爆発させる
おっおーっと、
ドラゴンボールのコスプレがいる!!
でてこいとびきりZENKAI パワー !!
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