発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ひきこもり、発達障害講演会ヒロ


11月23日東京でキリスト教の日本同盟基督教団主催の分科会にて「ひきこもり、発達障害者支援」に関しての講演会が開かれました。
僕は講師の一人として、フィリピンからこの為に日本に帰国しました。
1日2回の講演で100人近くの方が出席してくださいました。

当日は青木さんと僕とで講演をしました。僕の話をうなずきながら聞いてくださる方々、目頭を押さえてみえる方
皆さん本当に僕の話を一生懸命聞いてくださいました。聴衆の方々の、熱心に聞き入る姿を目にして、僕自身何度も
講演中に涙が溢れてしまいました。

終わった後にたくさんの人が感想を伝えに僕のところに来て下さいました。「息子が学校生活がうまくいかなくて、不登校になってしまった。病院で見てもらったら、アスペルガーと診断された。でもあなたの話を聞いて希望が持てました」
「友達のお子さんが家庭内暴力がひどいけれど、お母さんに理解してほしくて暴力をふるっているんですね」

後でアンケートを見たら、青木さんよりも多くの人が僕の話が良かったと感想を述べてくださいました。

ひきこもっている人たちに役割を与えることが、回復への支援の一つです。僕は一人でも多くの方々の前で話をしようということで、これまで40回話をしてきました。僕自身も、人前で話をすることの効果を身をもって体験しています。

ひどいいじめでふさぎ込んでいるいる人でも、自分が誰かの役に立っているという体験をしたならば、そして多くの人が
そのことを認めてくれているんだと経験できたとき、再び元気を取り戻し、前向きに進んでいくことができます。

「ごみ。バカ。死んでしまえ。生きている価値ないじゃん。近づくな。息をするな。」こんな風に言われ続けてきた僕です。
自分をバカにしてきた奴にいつか復讐してやると思っていました。でも今は、昔の同級生に対して、何も思っていません。
ただ、今の自分を感謝しています。たくさんの方から頂いたご愛を、今度はまた違う人にさし上げたいと願っています。

最後はラーメンで閉めて、フィリピンに帰国しました。一杯のラーメンで幸せを感じる俺でした。
f:id:smilehousejapan:20130208144559j:plain