俺は皆から嫌われていた存在だった。
最初こそひどくいじめられていたけれどね。
いじめが進行するとね、次は無視になるんだ。
これがもっとも辛いな。
無視。
気が変になったよ。
本当に心の底から死んでしまいたいって思ったよ。
彼女が俺の手を握ってくれた時、俺の体に電気が走ったんだ。
涙が出てしまった。
「思わず彼女に、俺で良いの?」
俺は彼女に昔の事を全て話したさ。
「なんで日本人はいじめるの?」
「俺がさ、おかしいからさ。俺が悪いんだ。」
「あなた、誰かを傷つけたの?」
「自分を責めるのは間違っているよ。」
「あなたは悪くない!!」
こんな程度の悪いアスペな俺でも、必死に支えようとしてくれている。
本当に信じてもいいのか、彼女を?
心の底から信じたいんだ。
今の俺に必要なのは、彼女のような存在だ。
本当は、幼少の頃に母親から、承認を受け続けいたらこんな飢餓心はなかったんだろうな。
母親にそれを求める時期は過ぎてしまった。
母親に変わる存在、それが彼女なんだろうな。
今になって、スタッフの人から、何度も何度も言われてきた事がわかったんだ。
自分の事を支えてくれる人の存在。
この存在があればこの先、俺は社会の中で暮らして行ける。
程度の悪いアスペな俺でも、そこそこの幸せを掴む事ができる。
俺も、幸せになりたいんだ。
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