4年前の俺です。ボランティア命に変わった頃
今は、どこの学校に変わるかの指示まちです。
スタッフが目星をつけて、その後僕も見学に行きます。
今、通っている学校は前期終了となりました。
今は、休みです。
これから一週間はボランティアをします。
貧しい小学校の子ども達に古着を差し上げに行きます。
この古着は日本の皆様に、呼びかけて、頂いたものです。
一枚一枚汚れや破損を確認して、サイズ別、男性別に分けます。
汚れなんかは日本の倉庫で、支援を受けている青少年がチエックしてくれます。
僕も昔は日本の倉庫で古着のチエックをしていました。
そんときは、はっきり言って、やる気度0でした。
皆さんから頂いた古着に対しても、そんなに大切に扱いませんでした。
ましてや、フィリピンのまずしい子どもの事なんかこれっぽっちも考えていませんでした。
サポートセンターのスタッフさんから、一度フィリピンに行って、ボランティアを手伝ってと言われたときも、「嫌だ」と言いました。
フィリピンってイメージが良くないですよね。
汚い、危ない、そんな国には行きたくない。
しかし、何度もスタッフが言うもんだから、行きましたよ。
んで、行きの飛行機で後数日で日本に帰れるから、がまんがまんって自分に言い聞かせていましたよ。
早く帰って「ジャンプ」読みてえってね。
あん?着いた早々、古着配布??
「おい、こっちは時差ぼけしてんだよ」って声を荒げちまった。
後から調べたら一時間しか時差はなかった。
ボランティア何かやりたくなかったので、スタッフに悪態ついた。
「狂犬病の注射してないんだよ、どう責任取るんだ」とかね。
それで、おれだけホテルに直行。
つけたテレビはつまんないので、寝たね。
夕食の誘いがあったので、他の人たちと夕食。
ところがさっきと皆の雰囲気が違ったんだ。
参加した人に「どうしたんですか」って聞いたんだ。
そしたら、その人涙目で、「本当にかわいそうだった」って、話してくれた。
そうだったんですか、って俺は答えて、早速夕飯食ったんだ。
「皆さん、この台風で被災された方達の為に、食事前に一分間お祈りしましょう。特に弱さを覚えている子ども、ご高齢者、病気、障害の方の為に。それぞれの信仰スタイルで結構です」
慌てて、俺は箸を置いたよ。
そうしたら、スタッフが俺の座席に来て、「明日は参加してくださるかしら」
と丁寧に言われた。
「はい、参加致しますでございまます。」って変な日本語になっちまった。
はい、程度の悪いアスペな俺の弱点その5
敬語、尊敬語、謙譲語?????
夕飯を食べていたら、一人の若い女の人が、突然泣き出した。
スタッフの人が肩を抱いて、慰めていた。
そして、部屋に戻ったみたいだ。
食意地の張った俺は、その人が残したおかずの事が気になってしょうがなかった。
出された夕食がめちゃくちゃ美味しかったので、おかわりをした。
3杯めもおかわりしたかったけれど、恥ずかしくて言い出せなかった。
その夜、食った飯の事が夢に出てきた。
はっはっは、今思い出してもすごいよね。
こんな人間本当に世の中にいらないと思うな。
いじめられるよ。
無視されるよ。
嫌われるよ。
納得だ!!
でも、今は違うんだ。
まっとうな人間になったんだ。
そのきっかけが、このボランティアだったんだ。
(明日に続く)
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