次の日、僕は学校に行こうとしましたが、玄関を出たら手が震えてしまって動けなくなってしまいました。
そんな僕を見て、スタッフが「これはヒロさんの問題だから私が変わりに学校に行ってあげる事ができないんだ。」と言いました。
「これはヒロさんの問題」っていう言葉が残りました。
「逃げちゃ行けないんだよな」
足を一歩一歩意識的に前に出すようにして、歩きました。
途中でどうしようもなくなりしゃがみ込んでしまいました。
「おい、24歳になるのに何してんだこの野郎!!」自分に怒れてきました。
僕の横にスタッフが立っていました。
「大通りに出るまで一緒に歩いて行こか。」優しく話してくれました。
「いい知らせだよ。」
「家庭教師が見つかったよ。その先生も後期からヒロさんの大学に入学して、同じクラスで授業受けるんだよ」
「僕はびっくりしました。本当にそこまでやるのか」
「先生はケイさんです。」
「えっ、あのジョニーケイ?」
「本当に!!」
でけえ声を出してしまいました。
マニラでも五番以内に入った秀才というか天才、Miss Key
「医学部に進むって行っていたよね」
「お世話になった日本人の人にまずはお返しをしたいんだって」
この女性、事情があって就学支援制度等が全く受けられない人なんです。
それを青木さん達が看護大学に行かせてあげたんです。
このMissKeyさんとの出会いが僕の人生を変えてくれたのです。
「一人で行くは」
足の下から力がみなぎってきました。
「コノ野郎、くそったれヒロ、お前は本当に弱い人間だ。」
「やれよ、行けよ、逃げるんじゃねえよ」
「ケイさんの大変さを考えてみろ、お前はもっと自由だろうが」
僕は全速力で大学までの道を走り抜けて行きました。
もう一度「気をためるんだ」
「無理とわかっていても、やんなきゃなんねー時だってあるんだ!!」by 孫悟空
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