小学校には不安が強くて1年生から行けなかった。
どうして、一年生で不安になっていたのかは、
1年から3年とあまり学校に行っていなかった。
登校していなかったので、勉強にはついていけなかった。
3年時でも簡単な二桁の引き算や足し算、
できないまま、年齢だけがあがっていった。
転機は小学校4年時の引っ越しだった。
転校の手続きの為に、小学校を訪れた。
担任は新任の野村先生。
「青木君、担任の野村です。よろしくお願いします。」
「青木君は何が好きですか?」
しゃがみ込んで、僕と同じ目線で話しかけてくれた、野村先生。
僕が、返事をするまで待っていてくれた。
「クイズ」
小さな声で答えた。
「どんなクイズが好きなのかな」
「世界で一番長い川はなーんだ。」
「世界で一番長い川?先生はわからないな」
「ナイル川」
世界で一番高い山とか世界で一番大きな国とか
そんな事を話したと記憶している。
「転校生紹介のときに、青木君の事を社会の先生です。
笑いながら、
転校生紹介で野村先生のクイズに答えた時、
今までに感じた事のない、喜びを感じたのを覚えている。
僕のあだ名は社会の先生になった。
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