発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

障害者就労から一般就労を目指すアスペルガーの彼。東大

※ Webサイトの方は、最新の情報ではありませんので、お手数ですが、詳しくは電話・メールでご連絡ください」 彼を診た医者はアスペルガーと診断した。 お医者は、「今から障害者就労のための練習をすることです。」とご両親にアドバイスをした。 「うちでは…

2022年50代男さん自立しました。〈未来日記〉東大

50代男さんの担当は、僕ではありません。 フィリピン人スタッフが支援をしています。 日本人スタッフより、フィリピン人スタッフと一緒にいる方が彼の顔の表情が良いのです。 50代男さんが「弱音を吐かない。」と言いましたが、毎日のように弱音を吐いていま…

2013年5月4日9時品川プリンスホテルマウナケアにて 東大。

50代男さん。 高校卒業後、30年間自宅にひきこもっていた人。 家族以外誰とも会ったことがない人。 足腰が弱って体力も著しく低下していた。 身なりにも気を使わない。 知らない人が見たら、ハンディを持っている方と見られてしまうような人。 その人の支援…

機械人間が血の通った人間になっていく。Mr.Joe

はい、どうもJoeです。 もう1月も終わりですね。 私は3月になったら、日本に戻って運転免許を取ります。 4月にはフィリピンに戻り、いよいよ戦闘開始です。 研修期間は2月一杯で、6ヶ月で終了です。 本当に有意義な研修でした。 台湾人、中国人、オーストラ…

50歳はまだ大丈夫なのですか?ドラゴンズ

こんにちわ。ドラゴンズです。 ボランテイアの続きを書きます。 ボランティアが終わった後、帰りの車の中でスタッフさんが「どうして泣いていたんですか」と聞きました。 それで泣いた理由を説明しました。 「あなたは優しい心を持っていますね。」と言って…

2019年は50代男さんの覚醒で幕を開けた。東大

50代男さん、覚醒しました。 年末、日本に一次帰国する直前、「やはり日本でゆっくりしたいな。日本は食事が美味しいし、面白いテレビ番組もあるからな。」というひとりごとをスタッフが聞いたというのです。 サポートセンターは50代男さんを徹底的に支援す…

3年の支援で就職を果たした場面緘黙少年。 東大

生きてますよ!!ブログを書くような状況ではないのですよ。心配ないです。ありがとう 20代の青年。 高校でつまづいてしまった。 通信制高校に行きなさいと言われて、行ったけれど、通信制高校時代に誰とも話さなかった彼。 通信制高校の勉強は難しくはない。 …

病気が治る魔法のことば。ドラゴンズ

名前は「ドラゴンズ」としておいてください。 私はこの度、サポートセンターの「ボランティア活動」に参加しましたので、その報告をいたします。 参加人数はスタッフが4人と私です。 朝、9時に住んでいるマンションを出て、1時間で支援している小学校に着き…

これからのこと。最終回です。山田。

山田です。 風邪も治りましたのでまた書かせてもらいます。 フィリピン人と日本人は違います。 何が違うかと言いますと、例えば温度の感じ方です。 映画館や病院、タクシーなどではエアコンの温度はほとんど、16度に設定してあります。 それでもフィリピン人…

ひきこもっている自分への罰 東大。

人生を楽しむ。 ひきこもっていた時には考えたことがありません。 ひきこもっているお前がなぜ人生を楽しむことができるんだ。 家でじっとしていることしかできない奴は、最低限の生活をするべきなんだ。 誰からもそんなことを言われたことがありません。 で…

失敗は成長に繋がっている Mr.Joe

毎日のように研修を受けています。 年末年始も休みは1日だけでした。 でも動き回ることが嬉しいのです。 毎日なんども失敗をしてしまいます。 活動しているから当然失敗するのです。 失敗はしたくないと昔は思っていました。 今は失敗すればするほど、成長す…

30年間ひきこもってやっと気づいたこと。東大

山田さん、風邪を拗らせてしまったようですね。 「風邪なんか引いている場合じゃないのに。情けない、情けない」と落ち込んでいるとのこと。 まあ、数日間程度なら問題ないですよ。 君なら余裕で取り返せるからね。 焦ってしまって投げだしてしまう事が1番よ…

スタッフと僕が泣いた日。東大

僕は泣かない人間だと思っていました。 小学生の時、家で飼っていた愛犬が車に轢かれてなくなりました。 兄弟は悲しみのあまり、数日間学校を休んでしまいました。 どうしてこんなことが起こるのかと、怒りを表していたその姿を今でもよく覚えています。 な…

30年ひきこもった僕から山田さんへ。東大

山田さん、風邪を引いてしまい、お休みしていますので、僕が代わりにブログを書きます。 僕は山田さんを知りません。 仮名で書かれていますので、「以前に僕が訪問していた人ですか」と青木に聞きましたら、僕は訪問していないとのことです。 「サポートセン…

みんなと同じようになりたいから焦る、焦る。山田

サポートセンターで僕がやったこと。 7時起床。 歯を磨く。 スタッフから「歯を磨くところを見させてほしい。」と言われたけれど、断りました。 僕がちゃんと歯ブラシができているかをチェックしたいのはわかるけれど、他人に見られるのは気持ちが悪いので…

道でパニックになって倒れた。山田。

青木さんが迎えにきたのは夜の10時だった。 紙に「夜の10時だったら近所の人に会うことはまずないから安心しなさい。」と書いてくれて、前日に僕の部屋にその紙を入れてくれた。 それと「部屋を出るときに必要だったら使ってください。未使用です。」と…

家から出ると決めてから出るまでが大変だった。山田

なぜ家から出られたのか? この人たちなら僕の時間を無駄にしないで、最短で自信をつけさせてもらえると思った。 支援者の多くは元ひきこもりの人たちなので、僕をバカにしたり、強制することはないと思った。 何をするのかを紙に書いて説明してくれた。 僕か…

ひきこもりをやめられた理由 山田

僕は長い引きこもり生活に終止符をうった。 それは自分の意思で決めたこと。 だれかに強制的に外に出されたのではない。 でも、どうしてひきこもりをやめてもう一度社会に戻るために頑張ろうと思えたのか? 正直その時の状況をうまく思い出せない。 あえて言…

人を信じることができなかった僕。山田。

サポートセンターをインチキ集団だと僕は決めつけていました。 それ以来、サポートセンターのことは考えませんでした。 しかし、時間が虚しく過ぎていくだけでした。 その間に、母親は僕に内緒で、サポートセンターに相談に行っていました。 母親はブログを…

僕が心から求めていたものは。山田。

僕は小学校と中学校ほとんど行っていません。 今になって、過去のことを思い返しています。 行けなかった事実をどう受け止めるのか。 受け止められなかったんです。 だから僕が学校に行けなかった原因を、小学校と中学校のせいにしていました。 学校が悪かっ…

日本ではなく外国で変わるチャンスを掴んだ。山田

今年の目標をスタッフと一緒に考えて、たてました。 1、英語を完璧にする。 2、大学に行く。 3、大学で人と関わる練習をする。 4、遊ぶ練習をする。 英語に関しては、日本で支援を受け始めた時から、サポートセンターで言われた通りに一生懸命やっていました…

おかあさん、おかあさん、僕怖いよ。山田

小学校の入学式。 小学校の正門へと続く道はくねくねとしていた。 角を曲がると正面に正門が見えた。 正門に続く道には桜並木があった。 その日のことはよく覚えています。 天気は快晴だったけれど、風がとても強かった。 強い風に煽られて、桜が大きく揺れ…

今まで生き続けていられた理由。山田

音楽の授業での発表会は、2回に渡って行われた。 1人3分程度の持ち時間だった。 僕は2回目の最後の方の順番だった。 2回目に家からギターを持っていった。 クラスの同級生が「山田もギター弾くの?見せてよお前のギター」と言ったので、みんなに見せた。 「…

みんなから取り残されるのは嫌なんだ。山田

僕は長いこと頭の中が混乱していた。 小、中と学校に行くことはその混乱を大きくするだけだった。 みんなができることが僕にはできない。 そのことが僕を悩み苦しめてきた。 みんなはあからさまに僕を拒絶はしなかった。 その理由は僕が勉強ができたからだと…

できないことは手伝ってもらいましょう。山田

見えない物はないのと同じ。これ発達障害の僕たちには鉄則です。 とにかく落ち着くこと。 それが今1番大切なこと。 なんどもなんどもスタッフに言われました。 だから落ち着くことなんかできないって言っているんだ!! 「落ち着きなさい。」と言われても落ち…

そこそこできればそれで良い。山田

見えないことはないことです。これ僕たちの鉄則です!! パニックを起こしている僕のところへ、青木さんが来てくれた。 僕は青木さんの顔を見たら泣きそうだった。 もう限界でした。 「やっぱり死ぬしかないですよね。」 「死ぬことを考えるぐらい大変なことな…

頭が混乱しておかしくなっていた僕。山田。

僕には昔のことを思い出すしかなかった。 だってひきこもっているんだから、何も新しいことは起きないわけです。 だから、過去の記憶が連続して頭の中に出てきていた。 良いなと思っていた同じクラスの女の子から「ひとりぼっちになっちゃうよ。」と言われて…

そんなことをしていたらひとりぼっちになっちゃうよ。山田

あけまして、おめでとうございます。 昨年は僕の文章を読んでいただきまして、ありがとうございました。 たくさんの人から励ましのメールや手紙をいただきました。 その中で、特に僕が驚いたのが、僕と同じような経験をしている人がいたことです。 それはと…

2019年、20年間ひきこもった男の夢 Mr.Joe

描いてみましたMr.Joe作 この年末年始、強い寒波が日本を襲来したそうですね。 みなさまお変わりありません? 僕の住む南国は珍しく雨続きでした。 そのおかげか、新年はとても静かに過ごすことができましたよ。 フィリピン人は何かというと、お祭りごとが好…

2019年、30年間ひきこもった男のたった一つの夢 東大

今年中に良い出会いを見つけて、来年にはその女性と家庭をきづけたらと願います。 ひきこもっていた30年間。 ひきこもり始めた当初は、まだ彼女が欲しいとか結婚のことを考えることはできていました。 しかし、40後半でそのような希望を諦める決断をしないと…