八十助です。
私は30年近くひきこもった弟を持つ兄です。
30年近くひきこもった弟は、自立に向けてサポートセンターで支援を受けています。
その弟とその家族とのことを兄である私が書き続けます。
同じような状況のご家族のなんらかのお役に立てればとの思いでいます。
バックナンバーもお読みください。
①ひきこもりの子どもに悩む私たち家族のこと
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/08/27/101836
②30年ひきこもっていた弟のこと。
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/09/09/101440
③サポートセンターへの相談-本音は当事者よりも家族の不安解消
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/09/16/105434
④サポートセンターからの連絡に「信頼」を感じた理由①
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/09/23/095549
⑤サポートセンターからの連絡に「信頼」を感じた理由②
http://smilehousejapan.hatenablog.com/entry/2019/09/30/130011
サポートセンターへの信頼感とは別に、青木さんからの質問には、わたし八十助自身も考えさせられました。
いい大人が家にひきこもっている。
でもさしあたって、特別に困ることはない。
ただ家にいるだけ。
働いていないだけ。
どこにでもありそうな話。
ひょっとすると、ある日突然、本人が「俺、働くよ」と言うかもしれない。
だから、もうしばらく様子を見てみよう。
こう思って、家族は、そしてわたしは30年近い時間を過ごしてきました。
今思えば、現実から逃げていたわけです。
本人も逃げていましたが、同じように家族も逃げていたのです。
そのことに気付かせてくれたのが、サポートセンターからの具体的な問いかけでした。
サポートセンターからの質問は、私たちの気持ちを聞くものではありませんでした。
そうではなく、弟・五十助が今、どのように暮らしているか、を求められました。
インターネットを利用しているか
床屋に行っているか
親戚の結婚式や法事に参加しているか
これらの質問への回答は「いいえ」だったのですが、
そのように「いいえ」と答えることが家族がなにも手を打ってこなかったことの証明に他ならない気がしました。
「そうか、床屋に行かせていれば、法事に参加させていれば、インターネットを利用させていれば、五十助はひきこもりにはならなかったのか。」
質問に回答することで、なにもしなかった自分がよくわかったのです。
そして、このまま時間が過ぎたとしても、ある日突然弟が自ら働きだすということはない、ということもよくわかったのです。
〈来週に続きます。毎週月曜日です。〉
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