30才前後の女性が今私たちの支援を受けています。
「生きている価値がない。」と思っていた女性です。
ひきこもっていたのです。
女性の支援はとても難しいのです。
サポートセンター30年間でも10人程度しか支援をしていません。
もちろん女性の支援の問い合わせ自体、男性から比べるととても少ないのです。
少ない依頼の中でも、多くは支援をお断りしています。
この女性の場合も支援をお断りしました。
しかし、再び支援の依頼を受けたのです。
それで、一度は訪問してみようということになりました。
訪問して、本人にお会いして色々と状況を把握した上で支援が可能かどうかをお伝えするということにしました。
スタッフが訪問して出した答えは、「やはり支援をしてもあまり効果は見込めない。」でした。
私たちのお話を聞かれたご両親も、支援の依頼を諦められるだろうと思っていました。
しかし、予想に反して、支援を依頼されました。
それでも長期の支援をしてもあまり効果がないと判断した私たちは、短期の支援としてお引き受けました。
短期間の支援で、落ち込んでいた気持ちをあげることを目標としたのです。
数ヶ月の支援でしたが、結果的にはやはりあまり効果がないと想像した通りでした。
1日に1つの30分程度のプログラムでしたが、その後2、3日寝込んでしまうのです。
そして不調を訴えます。
計画したプログラムを変更します。
新しいプログラムはご本人と十二分に話し合って、無理のないプログラムとして行ったのです。
しかし、同じです。
あああ、これは無理だな。
まずは医療の領域の支援が先なんだろうと感じたスタッフたちです。
数ヶ月の短期支援が終わり日本に帰られました。
彼女の印象は?
わからないのです。
会話もあまりできなく、帰ってくる答えもはっきりとしないものでしたから。
支援の効果が何もなく申し訳ないと思った私たちです。
しかし、日本帰国後1週間もたたずにご家族からお電話をいただきました。
ご家族とお会いした席で、こう言われました。
「娘が帰国してすぐにこう言いました。『楽しかった。今度は長期でセブに滞在したい。』また支援をお願いします。」
ありえないと思った私たちです。
「ほとんど寝ていただけなのに、何が楽しかったと言ってみえますか」と聞いたのです。
「日本語が聞かれなかった事で、頭の混乱が少なかった。スタッフさんがみんな優しくて、私のことを一生懸命してくれて、それが自然な感じだったので、嬉しかった。ここなら、もう一度人生をやり直せる気がする。」
そう言ったお母さんが、涙ぐんでいたそうです。
それでも私たちは長期の支援の希望を良しとしませんでした。
短期支援の延長としたのです。
間も無く彼女の支援が始まって1年近くになります。
昨日、私と青木とご本人さんで彼女が住むマンションの屋上庭園で、話しました。
彼女との会話の最中、もう少しで泣いてしまうところでした。
マンションを後にして、青木がこう言いました。
「変わったな。すごいな。すごいことだ。これから彼女が同じような女性のメンターとしてやっていけるんじゃないか」
「時間をかけて導いていけばできますね。」
青木も私も泣いてしまいました。
60才近い男二人の泣き顔は情けないものです。
特にセブの青空の下では似合いません。
でも、もう泣くこともないでしょう。
さてと、まだまだ支援が途中の人たちもいますから、その人達のことを引き続き考えて行きましょう。
間も無く彼女がブログを書き始めます。
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