僕が証人です。
僕はこの目でみたのです。
なんかお化けを見たような言い方ですが・・・。
バード君です。
バード君は別人のように変わったのですよ。
バード君といえば、前回登場した時に、文章を書きますと言っていたのですが、学校がとても忙しくなってきたとのことで書けないみたいです。
まあ嬉しいことですよね。
ひきこもっていた子が学校に行っているのですから。
そして、「勉強で忙しいので、ブログが書けないんですよ。」って。
そんな言い訳が嬉しいのですよ。
ひきこもっていた人なんですから。
誰にも会えずに、毎日ひとりで過ごしていたバード君。
その彼が1日も学校を休まずに行っているんですよ。
楽しいって言って、学校に行っているんですよ。
涙が出てしまいます。
青木が訪問していたのです。
何度か訪問してようやく会ってくれたのです。
でも、バード君には苦手なことがたくさんありました。
その中でも大きな問題は、動作がとても変なんです。
「ロボコップ」と言う映画の主人公にそっくりな動作なんですよ。
簡単にいうと、体に柔軟性がないのです。
だから、歩いても走ってもおかしいんですよ。
誰が見てもおかしい。
ひと目で、ハンディを抱えたお子さんなんだなと周りから思われてしまう感じです。
だから、小・中といじめられたそうです。
いじめというより排除されていたそうです。
「みんな、僕を見ると気持ち悪いから、近寄るなと言っていた。」と話してくれるバード君。
だからサポートセンターに来た時に、スタッフと距離を置いて立っていたんです。
そして、口元を手で覆っていたのです。
「僕の存在や口臭は、みなさんを不快にさせますから。」
「死んだほうが良いと思ってくださったら、正直にそう言ってください。」と真顔でスタッフたちに聞いていたバード君。
青木がスタッフに言いました。
変われるよ。
大丈夫。
時間は7年近くはかかるけれど、変わりたいという思いがとても強いんだ。
そして、素直すぎるくらい素直だからね。
変われるんだよ。
そう言われても、そう信じることができないほど、バード君の状態はよくなかったのです。
僕もフィリピンで3年ほどバード君を担当しました。
いつも途中で、勉強を投げ出していた彼。
突然、頭を抱えてフリーズしてしまった彼。
人前でも気にせずに涙をポロポロ流していた彼。
しかし、1年、2年、3年と時間がたつにつれて、彼は成長して行くのです。
4年たった時、もうフィリピンから吸収することはないと判断されて、日本に帰国しました。
日本に帰国してから、アルバイトを始めました。
なんども、なんどもアルバイト先で怒られては泣いていた彼です。
それも気がつくと普通にアルバイトをこなせるまでになっていました。
アルバイト先から、何度もリクエストがくるくらいまでになったのです。
というより、スタッフたちが毎日、毎日彼を支え続けてきた結果なのですが。
さて、そんな彼ですが、最近「学校の近くにアパートを借りて住みたい。」とか「年相応の服装とはなんですか。」とスタッフに聞いてきたりしてきました。
きわめつけは、毎夕食はスタッフが作ってみんなで食べていたのですが、最近一緒に食べなくなりました。
「忙しい。」というのが表向きの理由でしたが。
見たのです。
スタッフは見たのです。
名駅で、可愛い女の子と一緒に歩いていたバード君を。
ハハハハハ。
そういうことですか。
ハイ、ハイ、ハイ。
そこまで変われば、支援も終了間近ですよね。
それにしても、僕はいまだにひとりなのです。
いや、いや、頑張らねば。
下記バーナーのクリックを押してください。
ご協力をお願いします
日本ブログ村に参加しています。
いつもご協力をありがとうこざいます。
1位でいると新しい人たちが訪問してくれます。
クリックをお願いします。