絶望の中に一筋の光が差し込んでいるんだ。そのことに、早く気づけよ!!
「戦える武器を大学で手に入れろ!!」
あのヒロさんが、なんどもなんども口に出していた言葉です。
10年、20年、30年とひきこもり続けた人たち。
アルバイトさえしたことがない人たちもいますが、多くはアルバイトはしてみたが、周りとうまくいかず、アルバイトに行けなくなった人たちです。
そしてそのままひきこもっていた人たちです。
そんな人たちを安心させるために、フィリピンにお連れしています。
環境を変えるためです。
自分のことを誰も知らない場所であれば、もう一度やり直すことをしようとするのです。
周りには、小学校から自分を知っている同級生がいる。
「『御宅の息子さん、今どうしていらっしゃるの?』と、お前の中学の同級生だった山田くんのお母さんに今、道ですれ違った時に聞かれたけど、なんとも答えられずに、足早に帰ってきたわ。」
そんなことを当事者に言いますと、追い詰めることになります。
でも案外多くのお母様が、ひきこもっているお子さんにこんなふうに言っているのです。
これでは、息子さんが暴れてしまうのも無理はありません。
「今更、どうしろっていうんだ!!もう手遅れだろ。高校出ていないんだぞ。高卒認定なんか!そんなもん私はダメ人間でしたと言っているようなもんだ。」
で、テレビを持ち上げ、床に叩きつける。
壁にキック。
奇声を発して、母親に殴りかかる。
おなじみの光景がくりひろげられます。
1時間もすれば、疲れてしゃがみこんでいます。
2日後には、元の静かな空間が戻ってきます。
でも、また何かの拍子に同じ光景が繰り広げられます。
これでは、家族も疲れ切ってしまいます。
精神科に行ったら、本人を連れてこなければどうしようもないと言われます。
「本人が来られたら、こんな苦労はしません。ああああ、医者でもダメか。」
公的機関に相談します。
相談には丁寧にのってくれますが、一般的なアドバイスしかもらえません。
(公的機関を批判しないでください。1人1人状況が違うのです。その上でアドバイスをするとしたら、一般的なアドバイスしかできません。)
インターネットで探しても、同じような支援ばかり。
そして重い状況の人を支援している団体は皆無。
万策尽きた。
いえいえ、大変な人たちを支援している人たちは探せばいますよ。
6年前に支援の依頼を受けた人から、最近お電話をいただきました。
6年前に支援の依頼を受けたのですが、私たちは手が空いておらず、お断りしなければなりませんでした。
その方が6年ぶりに連絡を下さったのです。
6年間の状況の報告をお聞きしました。
個別支援をしてくださる方を見つけて、息子さんと支援者が一軒家に住み、毎日勉強を見て、学校に行っているのかどうかを確認して、大学を卒業させたそうです。
優秀な成績で卒業時に表彰されました。
しかし、部活動や学友との交流は勉強の妨げになるとのことで一切、行わなかったとのことです。
4年次の就職活動は、不安から全くできなかったということです。
卒業後は自宅にひきこもり続けているので、改めて私たちに支援をお願いされた次第です。
せっかくの大学4年間。
たくさんの経験を積める良い環境にいたにも関わらず、勉強だけしかしてこなかったので、人と関わることはできないままです。
で、支援が可能かどうかですが。
無理と判断しました。
誰もが知る有名な大学で、卒業時に表彰されたのですから、とても自信満々です。
ですから、有名企業しか行かないと宣言しているのを変えるだけでも数年はかかりそうでしたので、支援はできないと判断しました。
大学を卒業することは就職を考える上でとても大切です。
大学を卒業するだけではなく、社会に出た時に必要とされる技術や資格、知識を獲得しておかなければなりません。
それと同時に、人との関わりの経験を積ませることも同じく大切なのです。
とても残念な気がしました。
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