発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ひきこもっていたけれど、僕は幸せになれる。ブン

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過去を清算すること。

 

 

その為に小学校、中学校、高校で起きた嫌なできごとを全て思い返すこと。

 

 

まずはそこから始めました。

 

 

あの時に感じた思いをもう一度思い返すんて、とても辛いことです。

 

 

でもいつまでも、過去の思い出に捕らわれているわけにはいきません。

全て清算して、消去するんです。

 

 

 

スタッフが言いました。

「消去なんてできないよ。」

「過去のできごとの見方を変えることしかできない。」

 

 

 

〈見方を変える〉ことに関して、何度かスタッフから説明してもらったけれど、正直ピントこなかった。

 

 

 

 

それでも毎日、過去を思い返す作業は続けられていった。

毎日ではなくて、途中に「楽しいできごと」を挟んでもらっている。

 

 

 

〈楽しいできごと〉?

何が楽しいのか。

「楽しいことなんか何もなかった。」とスタッフに言った。

 

 

 

「本当に楽しいことは何もなかったの?」

「赤ちゃんの時から、今みたいに眉間にしわを寄せていたわけじゃないでしょ。」

 

 

 

その言い方がつぼにはまってしまった。

笑った。

赤ちゃんが、眉間にしわを寄せている表情を想像したら、しばらく笑いが止まらなかった。

 

 

 

「笑ってしまって、すみません。」と言ったら、「何がすみませんなの。何も謝ることはないんだよ。♩〜 嬉かったら、腹から笑え〜っていう 歌詞の一節があるんだ。」とスタッフが言った。

 

 

 

「僕は笑ったり、喜んだり、楽しんだりしてはいけないんだと長いこと思っていました。勉強はできないし、運動も苦手だし、クラスのみんなに受け入れてもらえなかったし、そんな人間は欠陥商品なんですよ。欠陥品は速やかに回収して、廃棄処分にしないといけないんです。」

 

 

「そうなんだ・・・、あなたは欠陥商品なんだ・・・」

「それならば、学校を良い成績で出て、運動もできて、友達もたくさんできたら、廃棄処分にしなくていいんだね。」

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

「無理ですよ。」って言わなくなったね。

「出会った頃は、そんなの無理です。」って口癖のように言っていたけれど、わかってきたんだね。将来に少し希望が見えてきたんだね。」

 

 

「今まで支援してきた人たち、その人によって思いや感じ方に差はあるんだけれど、だいたいみんな、ブンさんが言ったことと同じことを言う。」

 

 

「そして、だんだん発言の内容が、前向きに変わっていく。」

 

 

「支援が終わる頃には〈僕が欠陥商品?そんなこと言いましたかあ?〉って言うんだよ。

みんな同じなんだ。」

 

 

「ただ、それだけのこと。」

 

 

「だから、今という時間もあなたにとっては大切なあなたの時間なんだから、修行僧みたいにならないで、楽しみさない。」

 

 

 

「誰もあなたを欠陥商品なんだって言わないよ。ここは日本じゃなくて、日本の外の世界なんだから。」

 

 

 

僕はスタッフさんが言ったことをICレコーダーで録音しています。

そして自分でもメモをしています。

 

 

毎日、寝る前にスタッフさんから言われて気になった箇所を紙に書き出したり、声に出してみたり、英語に訳してみたりしています。

 

 

 

僕はこのようにして、1日、そして1日、回復に向けて歩んでいます。

 

 

 

僕は回復すると信じています。

 

 

僕はひきこもりから脱出して、幸せになれるのです。

 

 

そう思えるから、毎日頑張れる。

希望が見えたから、頑張れる。

 

 

 

ありがとう。

ありがとう。

 

 

 

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