先日連続して失敗しましたので、恥を忍んで報告します。
多分同じような失敗をする人たちもいると思いますので、僕の失敗が誰かのお役にたつと思って書いてみます。
さて、学生の引越しの手伝いをしました。
その中には私の荷物を詰めた箱もあるのです。
市販されている箱ですから、他の箱と区別するために、箱に名前を書くなりして区別しないといけません。
それで僕も自分の名前を書きました。
しかし、違うスタッフに注意を受けたのです。
「東大さん、あなたが書いた自分の名前のサイズが小さすぎです。」
「こんなふうに、もっと大きく書いてください。」と違うスタッフが書いたものを見せられました。
それは、箱の横面に大きく名前が書いてありました。
上面、側面ととても大きく名前が書いてありました。
僕の字のサイズと言いますと、定規で図りましたら、2センチ程度でした。
「小さく書いたのにはわけがありますよね。」とスタッフが聞きます。
「書く時間がなかったのです。」と答えた僕です。
「小さく書くのも大きく書くのも、時間にしたらおなじだから、本当の理由はなんですか。」と聞き直したスタッフです。
その場では答えられなかった僕です。
仕事が終わって、ゆっくりと考えていたら、正直な自分の気持ちが出てきました。
そして、青木に電話したのです。
「僕は自信がないので、あまり目立たないようにしていました。今でもその気持ちが抜けないんです。」
「何回か、大きな字を書く練習をしてみましょう。」と青木が言ってくれました。
「一度くぎりをつけることは大事だね。多分大きく書くということがどういうことなのか、理解できないんだよね。定型発達の人は、『ただ大きく書くだけなのに』と理解ができないだろうね。」と青木が言ってくれて、ホッとしました。
すぐにスタッフと一緒にダンボール箱にスタッフが大きく僕の名前を書いてくれました。
僕はそのサイズを目で見て、自分でも書いてみました。
なんどもなんども繰り返し書きました。
「めだたないと意味がないんだ。そのことで誰も何も言わないんだ。」そう自分に言い聞かせながら、なんどもなんども大きく書いたのです。
オーバーなと言われるかもしれませんが、何かから解放された爽快な気分になったのです。
「いやいや。もっと目立っていいんだよ。」と心の中でも呟いた僕です。
また一つクリアした僕がいます。
57歳の僕は失敗することで、成長していくのです。
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