青木先生との話し合いか、もしくはスタッフとの話し合いがあります。
今回はスタッフとの話し合いでした。
「失われた30年。」
「その時間を取り戻すことはできません。」
「だから、前を向いて歩いて行きましょう。」
高校を出て初めてカウンセリングの先生のところへ母親と一緒にいきました。
行く前は私もそれなりに期待はしました。
優しそうな先生でしたから、一生懸命に言葉を考えて、先生に自分の苦しさを訴えました。
しかし先生の口から出てきた言葉は、ただの励ましでした。
「クラスの同級生に引け目を感じていて、みんながどんどん先に行ってしまって、私だけひとりぼっちになってしまった。みんながどこに行くのか、どこらへんにいるのかもわからなくなってしまってからは、強い孤独を感じて、怖かった。」
カウンセラーの先生は「人と比較しなくてもいいんだよ。あなたは1人の尊い存在なんだから。」と言ってくれました。
でも僕は何も感動しませんでした。
カウンセリングの後半から、母親が一緒にカウンセラーの先生の話が聞きたいということで、同席しました。
母親はカウンセラーの先生の話す言葉に、いちいち深くうなづいていました。
「そうです、先生。そのとおりです。比較したらあかんのですよ。」母親の方がカウンセラーの先生よりいつの間にか声が大きくなっていました。
「それで、今後息子はどうしたらいいですかね。」と母親が聞きました。
「ハローワークに行って仕事を探すとか、公的機関でも相談に乗ってくれるところがあるから、そこで色々と指導を受ければまだ若いので大丈夫ですよ、ドラゴンズさん。」
「ドラゴンズよ。先生がああ言ってくださったんだ。希望を持って生きなきゃあかんな。家でゴロゴロしたり、ゲームばかりしていたら、命を与えてくださった神様に申し訳ないな。お母さんついて行ってやるから、明日ハローワーク行ってみような。」
「先生、本日はとても貴重なお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。これで息子もなんとか、前を向いてがんばれると思います。」
それでカウンセリングはおしまいになりました。
2度目の予約はしましたが、行くと私の気持ちがもっと落ち込むのでやめました。
母親は、「お前がいかんのなら、私が話を聞いてくるから。帰ってから先生がなんと言っておったか、話したるから心配せんでええ。」と言いました。
「ドラゴンズさんのお母さんはなんとかして、家から外に出してあげようと思ったんだよね。」
「そんなお母さんとドランゴズさんの関係を言葉で表すと、どんな言葉が思いうかびますか。」
「1つじゃなくて、思いつくまま言ってみてください。」
「勘違い。すれ違い。身勝手。どうしようもないバカな息子。めんどくさいな。」
そんなことを考えていたら、だんだん母親に対して腹が立ってきました。
「ダメな母親だ、あいつは。」と自分でもびっくりするくらい大きな声で怒鳴っていました。
「本当にダメな母親なの?」
「母親から愛情を感じた事はなかったのかな?思い出してください。小さい頃のことでも良いからね。」
「たとえ母親からの優しさを小さい頃に感じたとしても、この強い憎しみがなくなる事はないから。」と言ったら「ああああああ」「ああああああ」と2度叫びました。
そして机を叩いて、椅子を蹴飛ばしました。
立ち上がって、スタッフに背中を向けて泣いてしまいました。
悲しい。寂しい。ひとりぼっち。
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