こんにちわ。ドラゴンズです。
ボランテイアの続きを書きます。
ボランティアが終わった後、帰りの車の中でスタッフさんが「どうして泣いていたんですか」と聞きました。
それで泣いた理由を説明しました。
「あなたは優しい心を持っていますね。」と言ってくれました。
「みんな優しい心を持っていますよ。」と私が言い返しました。
「優しい心を持っていてもそれをすぐに出せる人は、そんなに多くはいませんよ。」とスタッフさんが言いました。
「そうですか?」と私が聞き返したら、「そうです。」と力強く答えてくれたスタッフさんです。
私は窓から外を眺めながら、独り言を言っていました。
独り言がとても多いらしいです。
時には、誰かと話しているのではと間違われることもあります。
家にいるときに母親が「大丈夫か?病院に行った方がいいんじゃないか」と言いました。
その時は母親のその言葉がとても悲しかったです。
「もう充分だ。」「もういいよ。」「ありがとう、フィリピン。」と言っていたらしいです。
「本当にこれで充分なの?」「これでもういいの?」「もっとありがとうを言われたくないんですか」とスタッフさんが僕に機関銃のように聞いてきました。
「・・・・・・」
自分で考えてみました。
「もう年ですから。これで充分なんです。」と答えました。
「僕は充分じゃない。僕は幸せになりたい。結婚もするし、子どもも与えられて、幸せな家庭を築くんです。」と東大さんがびっくりするくらい大きな声で僕に言いました。
「もう50ですから。」と私が言いました。
「僕はまだ57歳です!!」
「青木と一緒にバンドを組んで、フィリピンの素人音楽コンテストに参加するのが夢なんです。」
僕は黙ってしまいました。
車の窓から流れる人や風景を眺めていました。
「ここは日本じゃないんだ。」となんどもつぶやいていました。
私の住むマンションに着きました。
私は車から降りる時にスタッフさんに質問しました。
「僕は大丈夫だと思いますか。」
「大丈夫です!!」と3人のスタッフが声を合わせて言ったので、少し笑ってしまいましたし、3人のスタッフも笑っていました。
「あなたがまだ変わりたいと思い続ける限り、私たちはあなたの側で支援をしていくから。何も心配はしない!!」
「ああ、そうですか。」とぶっきらぼうに返事をしてしまったことをすぐに後悔しましたが、車はすでに遠くに行ってしまいました。
私はマンションのロビーで座っていました。
動けなかったのです。
「あなたが変わりたいと思い続ける限り、私たちはあなたの側にいる。」
なんどもその言葉を復唱しました。
私は長い間ひとりでした。
「もう1人じゃないのか?」と呟きました。
ロビーで案内をしてくれる女性が私に近づいてきてこう言いました。
「青木先生とご一緒にボランティア活動でしたか?いつもフィリピンの子どもたちを助けてくれてありがとうございます。」と話しかけてくれました。
そう言って私に手を差し伸べてくれました。
私は急いで来たエレベーターに乗りました。
その女性は、とてもとても綺麗な女性なので恥ずかしかったからです。
そしてエレベーターの中で激しく泣きました。
「私は幸せだ。」とこの時強く感じました。
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