発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

3年の支援で就職を果たした場面緘黙少年。 東大

 

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生きてますよ!!ブログを書くような状況ではないのですよ。心配ないです。ありがとう 

 

 

20代の青年。

高校でつまづいてしまった。

 

 

通信制高校に行きなさいと言われて、行ったけれど、通信制高校時代に誰とも話さなかった彼。

 

 

通信制高校の勉強は難しくはない。

比較的簡単に高校卒業の資格がもらえる。

 

 

でも、卒業後、就職も次の学校への進路にも踏み出せないに違いない。

このままでは卒業後にひきこもってしまうと想像したお母さん。

 

「なんとかしないと。」と、ご両親がインターネットで情報をさがす。

場面緘黙と診断された息子を社会に戻れるようにしたいとの思いから。

 

 

 

お母さんは福祉の現場で働いてみえるので、発達障害の知識があった。

 

 

このブログに出会って、ヒロさんや大統領への支援の様子を知り、サポートセンターの支援なら、息子を変えてくれるに違いないと希望を持った。

 

 

 

通信制高校在学中から、次の進路を決めておかなければならないと判断したお母さんは、通信制高校の休みを利用して、サポートセンターに息子さんを連れて来られた。

しかし、彼はサポートセンターで出会ったスタッフにも沈黙を貫く。

 

 

 

2年時の夏休み。

冬休み。

沈黙がつづく。

 

 

しばらく、ご両親からの連絡がとだえた。

サポートセンターの方から頻繁に問い合わせをすることはしない。

 

 

私たちの支援が必要なら、また連絡を下さると思っている。

 

 

3年時の夏前に、お母さんから近況を知らせる電話があった。

夏休みにそちらに泊まり込みさせて欲しい。

それで様子をみて欲しい。

状況は相変わらず沈黙が続いているとのこと。

 

 

 

7月にお母さんに連れられて来た彼。

「アルバイトは簡単なデーターの打ち込み。時給は◯◯円で◯時間以上◯◯時以内で、あなたが働く時間を決めればいい。」

 

 

しかし、沈黙。

想定内だったので、次のことを語った。

 

 

こんなことはしたくないなら、右手をあげてください。

やってもいいなら、そのままです。

 

 

アルバイトをすることになった。

サポートセンターが借りている部屋に泊まり込んで、1週間アルバイトをしてもらった。

 

 

食事の時間は大切な経験獲得のプログラムとなる。

朝食は毎日、違うコンビニに、名古屋駅前の各デパートの地下食品売り場の半額時間にも繰り出した。

 

 

支援している彼よりも、スタッフが年甲斐もなく高級寿司半額商品をゲットして喜ぶ。

楽しい時間なんです。

 

 

毎回、食事は朝食以外はスタッフと食べた。

もちろん何も話さない。

話しかけても何も答えない。

そんなことは構わずに、彼に色々な話題を楽しそうに話しかけるスタッフ。

 

 

 

アルバイト最後の日。

青木が奮発して、美味しい魚料理の店に彼を連れて行く。

 

 

 

青木が頼んだ料理が運ばれてくる。

「食べてごらん。」とすすめる。

かすかに表情が和らいだ感じがする。

 

 

「美味しいだろう。」

「本当に美味しいな。」

「あああ、生きててよかった。」

 

 

と青木が呑気に喋ったら、彼が笑いそうになった。

それをすかさず我慢した。

 

 

「遠慮しなくて笑えばいいさ。」

「どうだ、美味しいだろ。これも食べなよ。」と自分の分もあげる青木。

 

 

「美味しいな。」と青木が言った瞬間。

「はい。」と小さく声を出した。

 

 

思わず心の中でガッツポーズをした青木。

「ちょっと、トイレに行くね。」と言い、スタッフに電話をした青木。

 

 

「やった!!話してくれたよ。大丈夫だ、回復できるさ。」

 

 

私たちはフィリピンで彼を支援してきた。

彼には友達ができた。

日常生活での英語の会話には困らない。

 

 

「ピアノが弾けるようになりたい。」

「サーフィンができるようになればかっこいいですよね。」

 

 

新しく来た仲間の支援も少しやらせてみた。

思った以上にできた。

 

 

 

3月で学校が終了する。

その後は働くことが決まった。

「もう一度学校に行ってもいいかな。」と言ったとのこと。

 

 

 

あれから3年。

大きく変わった彼の未来は希望に溢れている。

 

 

 

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