発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

スタッフと僕が泣いた日。東大

 

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僕は泣かない人間だと思っていました。

小学生の時、家で飼っていた愛犬が車に轢かれてなくなりました。

兄弟は悲しみのあまり、数日間学校を休んでしまいました。

 

 

どうしてこんなことが起こるのかと、怒りを表していたその姿を今でもよく覚えています。

 

 

 

なんの反応も示さなかった僕に、兄弟はその怒りの矛先を向けました。

「勉強はできるが、人間としての優しさがお前には足りない。」と。

 

 

 

そう言われても・・・・・・。

僕も僕なりに悲しかったですけれど、泣くまでもありませんでした。

しかし、僕を省く家族全員の涙をこの時見たのです。

 

 

 

あの変わった父親ですら涙していたことに驚いていたぼくです。

 

 

東大の合格発表の瞬間。

母は泣いていました。

「よかった。よかった。」と何度もつぶやいていた母。

 

 

滅多に感情をあらわにする人ではないのですが、この時は違っていました。

そんな母が僕に聞きました。

「隆は嬉しくないのかい。」って。

 

 

嬉しいか、嬉しくないかと尋ねられれば、答えは嬉しかったです。

しかし、その時母には何も答えませんでした。

 

 

そんな母が数年前になくなりました。

流石に涙が出ました。

しかし兄弟からは「やっぱり変わらないね。少しは悲しいという感情がないの?」と言われたのです。

 

 

そんな僕が最近泣いたのです。

 

 

女性スタッフが支援をしている生徒がいます。

以前ヒロさんがブログで書いた生徒です。

 

smilehousejapan.hatenablog.com

 

 女性スタッフは2年間青年を支援しています。

今は彼が学校に行き続けられるようにと、同じ学校に入学して、クラスメイトにまでなって支援をしているのです。

 

 

しかし女性スタッフの優しさに答えるどころか、冷たい態度や発言をスタッフに返します。

 

 

もちろん僕たちは、彼らに「お仕えする」という気持ちで支援をしています。

決して支援をしている人から、優しさを求めようとはしません。

 

 

しかし僕たちも感情を持つ人間ですから、冷たい態度を取られ続けると、自分の何がいけないのだろうかと、自己否定な気持ちを持ってしまいがちです。

 

 

その女性スタッフはほんとうに一途に青年に仕えていました。

 

 

そんな女性スタッフが最近体調を崩して入院しました。

すぐに別のスタッフが青年の支援をひきついだのです。

女性スタッフは入院中も、青年に対して励ましのメールを送り続けていました。

 

 

 

そして退院の翌日には、学校に復帰したのです。

 

 

そんなスタッフに青年が「僕は大丈夫だから、まだ休んでいてください。」と話したというのです。

 

 

 

2年間毎日一緒にいて、初めて優しい言葉をかけてもらったのです。

 

 

この言葉に担当スタッフはとても強く心を揺さぶられました。

事務所に帰るなり泣き出したのです。

「よかった。よかった。」となんどもなんども同じ言葉を繰り返していました。

 

 

 

僕もその報告を聞いて泣いてしまいました。

大粒の涙が頬をつたいます。

母が亡くなった時にもこんなには泣かなかったのに。

 

 

気持ちを落ち着かせるために外に出て歩きました。

以前ヒロさんから勧められて見た映画のワンシーンが思い出されました。

 

 

 

たくさんの人たちに見守られて、生徒たちは回復していくのです。

 

 

もちろん僕たち支援者も同じです。

 

 

卒業まであともう少しだよ。

本当によく頑張ったね。

僕は君を誇らしく思うよ。

 

 

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