中華料理店で研修をしています。
店のオーナーはとても魅力的な人で、たくさんのお客さんがオーナー目当てに店に来ています。
その中にはビジネスで成功した人もいて、僕まで色々とお世話になることもあります。
台湾人の張さんはツアー会社や貿易の会社で成功した人。
まだ30代半ばですがとても精力的な人です。
よく食べ、よく話、よく笑う人です。
なんと、日本語を日本人のように話す人です。
張さんは大の日本好きです。
新宿の喧騒から古都京都。
日本の古い歌や映画から最近の流行まで。
日本の歴史にもとても詳しい人です。
そんな張さんが先日所有するヨットに僕を招待してくれました。
生まれて初めてのクルージングに興奮しました。
素晴らしい時でした。
海の上をスーイスーイと移動していくのです。
あああ、これがヨットの魅力なのか。
すばらしさにため息をついた僕です。
気持ちが高揚した僕は思わず歌を口ずさんでしまいました。
なんと張さんもその歌を知っていて、ふたりでデュエットしたのです。
愉快で2人とも思わず笑ってしまいました。
そんな張さんですから、僕はすぐに心を許して過去の自分のことを話しました。
「だから、中華料理店で研修してるのですか。日本人がどうしてかなと思いましたよ。」
「Joeの夢ツアーガイドになるためには何が必要だと考えますか。」
僕は張さんに言われて考えました。
僕の夢はツアーガイド。
山、海といった自然から、遺跡や観光地まで幅広くガイドしたいのです。
僕が知り得た情報をお客様に伝えることで、お客様の感動を呼び起こしたいと思っています。
ツアーガイドに必要なことは勉強です。
地理、歴史、生物など幅広く学ぶ必要があります。
「必要なことはそれだけですか?」
「もちろん体力も必要だと思っています。」
「Joeさん何をやるにもお金が必要でしょう。」
「頭で覚えた知識だけでは通用しないよ。」
「現地に行ってこの目で確かめ、自分で感じて初めて知識が生きてくるんですよ。」
「だから、生きた勉強をするためのお金が必要ですね。
それと、お客様に感動を呼び起こすためには、話術を含めたホスピタリティが求められます。」
「勉強の中に「人と関わる」を入れておいてください。そして何より必要なのが、強い好奇心だと思います。」
「世の中にはツアーガイド呼ばれる人がたくさんいます。
中には、お客様から指名されて、プライベートのツアーガイドをされてみえる人もいると聞きますよ。」
「そうしたら楽しいでしょうね。」
「Joeさん、夢で終わらせないために、全体的なスキルアップを図ってみてください。
ぜひ、世の中の多くの人を Joesワールドにお連れしましょうよ。」
頭が混乱してしまった僕です。
僕はたくさんのことを一度に言われてしまうと、処理能力が追いつかなくなりフリーズしてしまうのです。
ヨットから降りる頃には、「顔の表情がおかしい。大丈夫ですか?」と心配されたほどです。
すぐに青木さんに電話をして報告しました。
そして整理をしてもらいました。
「今はどんな気分ですか」と青木さんに尋ねられました。
「やっぱり自分はダメだと思います。」
「1人で生きてはいけないです。」
20年間ひきこもった人間です。
20年間1人でした。
それからわずか3年しかたっていません。
だから自分には無理だと思いました。
現実をはっきりと見せられました。
明日に続きます。
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