2010年。人間の彼女との初デート。今の彼女は4人目です。
大学卒業後。
日本に帰国したら1度アルバイトをしてみたかった。
僕は18歳から19歳までの間に100社アルバイトの面接に行った。
そして受かったのは、4社。
サウナのボイラー管理。
中華料理の皿洗い。
ビジネスホテルの清掃。
英会話のチラシ配り。
サウナのボイラーの仕事。
サウナのお風呂の温度を確かめて、もっと高くしたり、低くしたり調整する仕事の補助。
それと、掃除の仕事。
とても暑くて、大変だった。
1日勤務して失敗したので、「君には、この仕事は向いていないから、明日からもう来なくていいよ」と担当者に言われた。
何を失敗したのか。
はいお風呂の温度は設置されている温度計を見ればわかります。
その温度計を見て、温度調整をするのです。
それと、掃除です。
洗い場をブラシでこすって滑りを落とします。
また排水口のゴミを取り除きます。
その時に事件は起きました。
担当者から、「怪我に注意しなさい。」
「タイルは滑りやすいので、注意しながら、磨いてください。」と言われていました。
確かに滑りやすかったです。
「危ないな。ほんと気をつけないといけないな。」と僕も注意はしていました。
しかし、僕の悪いところは、1つのことに注意を注げないことです。
浴槽内にアヒルがいたのです。
プラッスチックでできたアヒルがプカプカと浮かんでいました。
僕はそのアヒルを取ろうとして、つい、足元が滑るんだということを忘れてしまいました。
そして、滑ってしまいました。
浴槽の中に右斜めからダイブしてしまいました。
とても熱かったです。
慌てて出ましたが、全身びしょ濡れでした。
仕方がないので、パンツ一丁になってタイルを磨いていました。
困ったのは、着替えです。
仕方がないので、サウナのお客様用の服がたくさんあったのでそれに着替えて、ボイラーの管理補助をおこないました。
ボイラーのところはとても暑いので、濡れた服をかけて乾かしていました。
途中パートのおばあさんがやってきました。
「なんでパンツ一丁で掃除をしているの」と聞いてきましたので、「暑いのでそうしました。」と答えておきました。
また、そのおばあさんにも、サウナのお客様用の服に着替えたところも見られました。
きっと、そのおばあさんが上司に報告したんだと思います。
上司から突然解雇通知がなされましたからね。
僕は、サポートセンターに帰ってから、その日一日の出来事を報告します。
しかし、その日はとても悲しくて、頭も混乱していて何も話せなかった。
やっぱり「バカは死ななきゃ治らない。」のことわざ通りなんだと思った。
僕は死んでしまいたいと思った。
結局僕は名古屋港にとび込んだ。
世間に必要とされない存在を消し去りたかったから。
100社受けて、4社しか受からなくて、その4社とも解雇されてしまったんだからな。
「まだまだ諦めるな。」というスタッフからの言葉がとても虚しく聞こえた。
そんな過去がある僕だから、今一度、日本でリベンジをしたかったんだ。
僕には自信があった。
過去の自分とは大違いだ。
俺はダメじゃない。
俺は変わったんだから。
だからそれを証明するために俺は日本でアルバイトに入ったんだ。
そのことは明日報告します。
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