僕は学校に行けなかった。
行かなかったんじゃなくて、行けなかった。
小学校と中学校に行けなかった。
行けなかった理由は
1、学校の授業がわからなかった。
何もかもわからなかった。
先生の言っていることが瞬時に理解できない僕なのです。
板書は地獄だ。
僕はノートに字を書く時、うまくかけない。
文字の大きさが把握できない。
それと下手すぎて自分の字が解読不能なのです。
塾にも行かされたけれど、塾でもわからないことを再確認しただけだった。
最悪だよ。
2、同級生とうまく人間関係がきずけなかった。
みんなからのけもの扱いされた。
遠足や運動会で2人1組にならなければならない時は地獄だった。
どの女子も俺を毛嫌いした。
「バカヒロと一緒になるなら死んだ方がまし。」
「ちかづくと病気になりそう。」とかね。
そう言えば、同級生の女子の母親が俺の家を訪ねて来て、こう言ったんだ。
「オタクの息子さんとうちの娘が同じグループになって、うちの娘はショックで学校を休んでいます。お子さんの管理ぐらいちゃんとしてもらえませんか。」
って、俺は家畜か !!
すごいでしょう。
いるんですよ、こんな人たちがね。
まあそんなこんなで学校にほとんど行っていない。
行っていないと勉強もしない。
だから通知表はオール1。
勉強ができないだけならまだなんとかなりますよ。
勉強が必要だと思えた時から始めれば大丈夫なんですから。
僕は16歳で二桁の足し算、引き算ができなかった。
「数学がわかる。」そう感じた時の喜び。
わかんねえだろうな。
泣きましたよ。
ほんと。
嬉しかった。
で、僕が言いたいのは勉強のことではなく。
「対人スキル」のことなんです。
これは学校にいくことでしか身につかないと思うんです。
家の中でだけではなかなか難しいことです。
僕は「対人スキル」がいちじるしく欠乏していた。
サポートセンターのスタッフ達を相手に日夜、「対人スキル」の特訓を受けた。
しかし、やはり自然に多くの人たちがいる中で、どのように振る舞えば良いのかを会得する必要がある。
それは学校でしかできないことなんだ。
あっ、言っときますが、「俺のような程度の悪いアスペルガーの人たち限定です。」
定型発達の人たちは学校に行かなくとも、「対人スキル」を自然に身につけることができるでしょうね。
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