レストランのマネージャーか 俺につとまるのかよ??
勘違いしないでくださいよ。
僕は日本大好きですからね。
言いたいことは日本がすべて正しいと思っていたことは間違っていたということです。
「日本が悪くて海外が良い」という単純な話ではないです。
簡単にいうと「日本が合わない人は海外に出てもいいのでは」ということを言いたいのです。
〈昨日の続きです。〉
フィリピンでもっとも評判が良いという眼科に青木さんは行った。
レーシックを受けたいと受付で言って待合室で待った。
待合室には用意されたたくさんの椅子でもまかないきれないくらい多くの人で溢れていた。
しかし、患者さんの名前がどんどん呼ばれて行く。
10分も待たないうちに青木さんは検査室に通された。
検査は手際よく行われて、そのことに驚いた青木さん。
30分もしないうちに担当医の面談が行われた。
「レーシックをご希望ということですが、検査結果からあなたの目では残念ですができないです。」
「どうしてできないのか知りたいようでしたら詳しくお話できます。」
青木さんはその理由を知っていたのでその申し出は断った。
「少し色々とお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか」と担当医。
そのあとどうしてこの病院を選んだのか。
日本でレーシックの検査を受けてなんと言われたのか。
職業は何か。
どのような状態になりたいのか。
などなど根掘り葉ほり聞かれたそうだ。
もちろん聞かれて嫌な思いはしなかったどころか、一緒になって何が最善なのかを考えくれていると感じとても嬉しかったそうだ。
その結果。
「眼内レンズが最適ですよ。手術は両目で10分もかかりません。」
「レーシックは時間がたつと不具合が起きてきますが、眼内レンズはそんなことはありません。」
値段を聞いたら思ったよりは安かったので驚いた青木さん。
しかし、ここはフィリピン。
貧しい国。発展途上国。
医療のレベルも低いに決まっている。
すぐに日本の病院に眼内レンズのことを聞いたら、どこもやっていないとの返事。
再度フィリピンの病院で眼内レンズの話を聞きに行った青木さん。
「日本では承認されていないので、眼内レンズは危険なはずだ。」
「アメリカはじめ多くの国で随分昔から安全だと承認されています。」と医師。
「それなのに何で日本は未だに承認していないのですか。」
「日本のことはわかりません。私はアメリカで医療を学びましたから。」
「正直に言いますが、フィリピンの医療のレベルからすると怖くて手術が受けられない。」
「しかも目に入れるのですから、失敗して失明などするのではと不安の方が大きいです。」
「信用できないならば、私たちはあなたが見えるようにしてあげられません。」
「でも疑問ですが、どうしてフィリピンの医療は日本より低いと思っているのですか」
「悲しいことですが、確かにこの国に貧困は存在します。しかし、◯◯パーセントの富裕層がいます。その存在は日本以上ではないですか。その人たちの求める医療のレベルは西洋諸国と変わりません。」
「僭越ですが、この国の子どもたちを助けることをされているのでしたら、多くの角度から物事をご覧になられた方が良いかと思います。」
「眼内レンズをして何が真実なのかもっとはっきりと見ることができるといいですね。」(これはユーモアのつもりなんでしょうね)
こんなふうに話してくれたそうです。
実際は英語で話されたので、大まかな訳です。
しかし、ありえない対応ではないですか!!
そして青木さんは今、快適に見える生活を送っている。
一番前の席に座っても黒板が見えなかった中高時代。
一日中頭痛がするということがどれだけ大変だったのかおいらにはわからない。
眼内レンズを入れて「人生が変わった。」と青木さん。
そして色々な角度から物事を見ないといけないことを知ったと青木さん。
もちろんこれだけのことでそのように思ったわけではない。
その後、価値観の転換を測ることができるまで色々な経験をしたと話してくれている。
それらを全て羅列することはできない。
それで今回はこのエピソードを書いた次第なんです。
なにをおいても青木さんが日本に居続けていたら、今の僕は存在しない。
そして、東大さんはそのひきこもりレコードを35年間に伸ばしていただろうし、Joeの職務質問の回数も伸び続けていただろう。
どれだけの人たちが絶望から新しい人生を歩むことができたか。
フィリピンという国、そしてその地に住む人々の恩恵でもあるとおいらは思っている次第です。
明日はおいらの経験を書きたいです。
それではまた明日。
ニホンデ、ギンコウコウザツクリマシタ。
ニホンゴハ、ムズカシイデスネ。
ソレト、トテモジカンガカカリマスネ。
ワタシニハ、カンジガムズカシイネ。
エイゴハ、ラクダヨ。
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