みんなで撮った最後の集合写真。それぞれの場で頑張りましょう
僕がサポートセンターから受けて来た支援を振り返りたい。
きっとその中に、ご家庭でも応用できるやり方があるんじゃないかと思う。
僕はフィリピンで4年半の支援を受けて来ました。
日本では最初の訪問から数えると2年間になります。
ですから6年半に渡り支援を受けて来たことになります。
僕としては後5年くらいは支援を受け続けたかったのですが、サポートセンターの事情でそれは許されませんでした。
まずは僕とサポートセンターのスタッフとの間に強い信頼関係が必要です。
それを作り出すのに2年はかかったと思います。
フィリピンに来てから2年後にはぼくとサポートセンターの間に強い信頼関係が築けたと思っています。
まずは、大きな一軒家を借りてもらいました。
そこに僕と2名のスタッフが同居しました。
毎日、決まった時間に起きて朝食を取る。
掃除、洗濯を自分でできるように教えてもらいました。
簡単な料理もできるようにと教えてもらいました。
また、僕は体力がなかったので、スタッフの人とジムに平日は通っていました。
その後は水泳。
土日は、映画を見たり、買い物をしたりしていました。
自分の服は今まで母親が買っていたものを着ていました。
フィリピンではスタッフが見立てたものを着ていました。
僕に選んでごらんと言われましたが、僕が選ぶ服の色はどれも茶色や、黒といった汚い色ばかりです。
後になってわかりましたが、僕は何も知らなかったのです。
何もやってこなかったので、何も知らない。
洗濯も掃除もやってこなかったので、やり方がわかりません。
特に、洗濯して、乾いたものを取り込んで、そしてクローゼットに収納する方法が特にわからなかったです。
イライラして、大きな声にだしてしまうことが何度かありました。
洗濯の時もなぜかぐるぐる回る洗濯機の中をじーっと見ていて目を回して倒れたことがなんどかありました。
おかしいですよね。
「なんなんだ、あなたは??」
本当になんなんでしょうか?僕という存在は。
知らないことができるようになっていくことはとても嬉しいことでした。
スタッフはいつも僕の様子を克明に記録していました。
また毎日、スタッフの親のような存在の人に就寝前に今日1日のことを報告していました。
僕はこの人たちに従っていけば、絶対に良い方向に進むはずだということが半年すぎたくらいから感じ始めました。
それまでは、
僕をばかにしているんじゃないか。
陰で笑っているんじゃないか。
もしかしたら、重すぎるので支援ができませんと言われるのじゃないか。
そんなことを毎日、毎日思っていました。
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