発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

ぎこちない動作とスタッフの涙 まる

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ぎごちないどうさ。

これもほぼすべての人に見られます。

もちろん程度に差は、あります。

 

 

状態がよくない人の場合は、その動作が周囲の他者を不安にさせることもあります。

私が今までに出会った人の中で、一番動作を心配したのは、大統領です。

 

 

自分の思いを言葉に出すことが極端に苦手な大統領でした。

ですから、言葉より先に動作で自分の感情を表現してしまうのです。

 

 

 

まるで鳥が飛び立つかのような動作。

パニックになるとこの動作が出てしまいます。

もっとも強いパニックになると、これにその場スキップが加わります。

 

 

5年ほど前でしょうか。

スタッフと一緒に新宿に行った時のことです。

 

 

新宿から数駅行ったところに以前働いていた日本人スタッフの職場があり、そこに行きたいと言いましたので、1人で行かせてみました。

 

 

事前に電車での乗り方、訪問先での応答など、絵に描いて説明し、自分の言葉で言い直させて、十二分に練習をしたのです。

 

 

新宿駅の改札を通ったところで、大統領が一度振り向いたので、スタッフが、「右だよ!」と確認しました。

大統領は、「はい。右ですね。」と答えた途端、全速力で左に走って行ってしまいました。

 

 

???????

 

姿が見えなくなったところで、突然構内に大統領の声が響きました。

驚いたスタッフはその声の方を凝視していましたら、全速力で駆け戻ってくる大統領を見つけました。

 

改札の前で止まった大統領は、その場スキップをしながら、今まさに飛び立とうと言わんばかりの大きな動作で両手を羽ばたかせていました。

 

 

突然の出来事に呆然とするスタッフ。

「深呼吸して!」

「アアアアアアアア」と同じ音を出し続けます。

 

「私がそこにいくから、動かない。」と言い、慌てて入場券を買って、改札を抜け、大統領の横に立ち、優しく小さな声で、「もう大丈夫。駅から出るからね」と言ったそうです。

 

しかし、2人に向けて、通りすがりの人から、心無い言葉がこの時投げつけられました。

 

 

「障害者を家から出すな。」

「しつけをもっとしっかりしろ!!」

「なんなの?」

 

駅舎から出たスタッフは、その場で泣いてしまいました。

落ちつきを取り戻した大統領は、泣くスタッフに小さな声でこう言いました。

 

 

 

「ぼくのせいで嫌な思いをさせてしまいごめんなさい。ぼくはパニックにならないようにしますので、泣かないでください。」

 

 

その言葉をもらって、もっと泣いてしまったスタッフです。

(支援者は泣いてはいけないのです。)

 

 

大統領の支援は6年間、続きました。

支援終了間際には、ぎこちない動作はほぼ消えていました。

 

今は、アメリカの大学で楽しい時を過ごしています。

 

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