サポートセンターのハゲとモンチッチに、これからお世話になるといいました。
言ったというより断れなかったのです。
いかつい人たちではなかったけれど、何か「断りにくい」そんなオーラが漂っていました。
断ったが最後、「なんで断るんですか?」「最後のチャンスなのに」と矢継ぎ早に質問が襲ってくる気がしたので、取りあえず「わかりました。」と言っただけなのです。
その日が近づいて来る。
やっぱり行けない。
怖さが先に立つ。
恥ずかしい思いをさせられる。
これ以上恥をかくのはもうごめんだ。
私は最終決断をすることにしました。
逃亡です。
あてのない逃亡ですが、これ以上生き恥を晒すよりはましだと判断したのです。
ハゲとモンチッチに約束した当日の朝、私は朝5時にハゲの携帯に電話しました。
ハゲに断りの電話を入れた後、この住み慣れた家を出る決心をしました。
全国放浪の旅に出ようと決心したのです。
20年間も家から出られなかった私が、放浪の旅に出る。
私自身は、出なければならない必然ができたので出る決心をしたのです。
父母に一言、言わなければと思い、玄関先で「長い間お世話になりました。たびに出ます。さようなら。」と言いました。
しかし、小さな声でしたので、父親はてっきりサポートセンターに行くと思い込んだみたいです。
しかし、こんな朝早くにおかしいなと思って父は私の姿を確認するべく玄関に出たのです。
久しぶりに顔を見合わせる父と息子です。
「どこに行く。」と聞かれたので、「旅に出る。」と言いました。
そして私は玄関から外に出たのです。
行き先はその時に決めました。
「お母さん、大変だ。Joeが家出をするんだ。どうしよう。」と父の取り乱した声が背後から聞こえます。
しかし、私は歩みを止めることなく進みます。
「Joe、Joeおーい。待ちなさい」という父の声が小さく聞こえます。
と同時に車のアクセルをふかす音が背後から聞こえてきます。
父に捕まえられる。
身構えた私の横を父の車が全速力で通り過ぎます。
???? うーん?
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