10年近くひきこもっていた人がいました。
お母様から依頼を受けて、サポートセンターは訪問を始めました。
それが2016年11月でした。
今まで訪問したスタッフ達です。
東大サンタ
ツルピカドン
フィリピンの綺麗どこ
俊介兄い
他に一切情報を出さないでというスタッフが2名、訪問をさせていただきました。
訪問期間は1年程度です。
訪問方法はその方の部屋の前で5分ほど話しかけることとハガキに自分たちも同じようにひきこもっていたという過去を書いていました。
しかし、反応は一切ありません。
だいたい3ヶ月長くても半年で、訪問の依頼をされたお母様は何も変化がないことに落胆されて支援依頼を中断されます。
しかし、このお母さんは依頼を中断されませんでした。
お母さんにそこのところを聞きましたら「他に何も頼るところはないから。」ということを言っておられました。
その前には行政側の支援団体から1年間の期限付きの訪問がなされていました。
1年間という期間がたって訪問が終了となりました。
それで、「サポートセンター」をご紹介いただいたのです。
「息子は家から出たいんです。」
「でも出てから、どうしたらいいのかを具体的に知りたいと思っていると思います。」
「まだ、間に合うのかとか」
「そんなことを話してくれる人を待っているんですよ。」
僕たちは期限を切りました。
◯月◯日何時にお迎えに伺います。
お送りしたバッグに3日分のパンツと靴下とTシャッを入れてください。
あとは何もいりません。
必要なものは後で買います。
泊まるホテルは◯◯ホテル。
これがホテルの部屋の写真です。
不安が強ければ、弁当を買って部屋まで届けます。
何も心配はありません。
信じて付いてきてください。
当日お伺いする者は◯◯と◯◯の2名。
写真を同封いたします。
申し訳ありません。
くたびれた年配のスタッフしかおりません。
ご了承ください。
1BOXカーで伺います。
伺う時間はすでに暗くなっておりますので、ご近所の方と出く合わすことはありません。
またご両親はその日は外出していただくようにしておきました。
今更、ご両親に会うのは気まずいですよね。
ご両親も気まずいと思います。
サポートセンターの支援に絶対ということはありません。
支援が思ったほど効果がない人たちもわずかですがいます。
この方も一年近く何の反応もなければ、支援に繋がることは無理だとスタッフたちが思っても仕方がないことだと思いますよ。
しかし、彼は家から出たんです。
今は名古屋駅近くのホテルに滞在し、フィリピンに行く日を待っているのです。
パスポートも取得しました。
待つ時間を利用して、人間ドッグ、歯科、眼科検診も行う予定です。
「久しぶりに歩いたので、何だか足がもつれてしまいそうになります。」
「スマートフォンを触ってみたい。」
10年間引きこもるとそうなるのでしょうかね。
「大学に行ってみたい。」
「アルバイトは意味がない。」
「僕にはあまり時間が残っていない。」
僕たちスタッフが聞いて喜びそうなセリフです。
その人の支援は難しくないと古参のスタッフが言い放ちました。
本格的な支援が始まる前に、すでに回復が見込まれているんでしょうな。
すごいことです。
フィリピンで希望と自信をつかむことができるまで、もうそんなに長くはかかりませんよ。
生まれてきてよかった!!
生きていてよかった!!
そんな笑顔を見せておくれよ。
さあ、あんたのとびっきりの笑顔をおいらに見せてくれ。
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