この子達の笑顔は僕の希望でした。ありがとう。
サポートセンターのスタッフ達が自宅を訪問してくれたのは2015年の12月第1週でした。
20年ぶりに家族以外の人と会いました。
きっと僕の姿を見てスタッフさんは腰を抜かしそうになったでしょうね。
親は僕の容姿の事はスタッフさんには何も言っていなかったので。
20年間髪の毛を切れなかったです。
ヒゲもそる気力もなくなっていましたが、さすがにご飯を食べるときにヒゲが邪魔になったんでハサミで切っていました。
だから僕はきっと熊に見えたんじゃないかな。
だってスタッフの人が僕の顔を見て驚いたその表情を今でもはっきりと覚えていますよ。
でも訪問してくれてもお世話になる決意はできませんでした。
もう手遅れだと思っていましたから。
もう40歳になるからです。
40歳の人を雇ってくれる会社なんかないです。
働いた経験がなくて中学までしか行っていない人間を取る会社なんてありません。
僕が社長ならわざわざリスクがありそうな人を雇う理由などないですよ。
恋愛はどうやって良いのかわからない。
ヒロさんが「キスの仕方がわからなかった。」とブログに書いていたけれど、僕も知りません。
カラオケも行ったことがない。
みんなとお酒を飲むことも知らなかった。
みんなと泊まりがけで旅行することも知らなかった。
他の人たちと一緒に過ごすことができなかった僕。
それは一緒に過ごす経験がなかったからです。
「経験していない事はわからない。」BY サポートセンタースタッフ
誰がそんな40男に色々と手取り足取り教えてくれるんですか。
そんな人がこの世の中にいるとは思いませんでした。
何も何も知らない僕。
20年間ただ自分の部屋で、後悔の気持ちを持ち続けていた僕。
そんな時にサポートセンターのスタッフさんは「希望はある。」と、くどく話し続けていました。
そして僕の前で頭を下げたのです。
「よろしくお願いします。」と何度も頭を下げたのです。
おかしかったです。
頭を下げるのは僕の方なのに。
何度も何度も電話や訪問をしてきてくれたので、僕は根負けしたのかな。
正直、なんで20年間ひきこもっていたことをやめようと思ったのかその理由は忘れてしまいました。
あえて言うなら、やはり「希望はあるからそれを見せてあげたい。」とはっきりと自信に満ちた表情で僕に語ってくれたことですかね。
どんな希望があるんだろう。
いや希望なんか何もないさ。
いまさらアルバイトなんかやらされたら、もう行くのをやめれば良いだけさと思っていました。
それでもほんの少しサポートセンターには期待していました。
「20年間ひきこもってるんだから何も文句を言わずにどんな仕事でも頂ければ、それを一生懸命真面目にしなさい。」と言った人を知っています。
僕はその人は嫌いでした。
今から思えば何もわかっていない人だと思います。
もちろんそれはきっと正論なんですよね。
しかし、僕には到底受け止められなかった発言。
「はははは、Mr.Joeはまだ夢をみているだけなんだ。」そう思う人もいるでしょうね。
でも夢を見ることはダメですか。
僕は日本を離れてフィリピンの地に足をおろしました。
月日がたつに連れて、はっきりとわかりました。
ここに僕が求めていたものがあるって。
ヒロさんが書いていました。
「日本は素晴らしい国です。僕がそんな日本に合わなかっただけなんです。」と。
この地で僕は喜びと希望を見つけました。
どんな喜びかどんな希望かはまた明日書きます。
ヒロさんは回復しました。
でも僕のブログを読んで「しばらく書き進めてみてください。」と話してくれました。
「Mr.Joeのブログを読んでみたい。」と言ってくれました。
ありがとうございました。
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