通訳は任せておくれ。
みんなで夕飯を食べた。
お世話をしている人が映画の話題をだした。
スタッフAが「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見て面白かったという話を出した。
スタッフBがそれに続いて、「あのテーマ曲を聞くとウキウキするな。」と話した。
そして口ずさんだ。
歌詞はないよ。
僕はどのタイミングで話に加わろうかと考えていた。
「ワンダーウーマンは格闘シーンが多いので、気楽に見られるよ。」とスタッフAが言った。
「これから始まる映画は何かな」とスタッフAが話したので、僕がその話題をいただいた。
「『トランスフォーマー』が始まります。
「しかし、今回は駄作です。」
「なぜならオプテイマスが・・・。」
「まあ、スパイダーマンも来るし、どんどん映画を見ていこう。」とスタッフAが俺の話に被せるようにして話した。
俺の話は闇に葬られた。
お世話している人の料理がなかなか来ない。
そんな中、おいらの料理が来ました。
鯛の薄造りです。
店員さんが出したその料理をスタッフが素早く取った。
「それ、俺の注文です!!」
「◯◯さん、これ美味しいから、食べよ。」と言って、鯛の薄造りを3分の2以上お世話している人にあげようとした。
「それはヒロさんが注文した・・・」
うん、うん。お世話している人は常識があるよね。
「はい、スタッフBにスタッフCそしてヒロさん。」俺のところに回ってきたのは一切れだった。
「鯛の薄造り、食べるといいかもしれないよ。」と言ったら、すかさずスタッフAが「はーい、お疲れ様でした。」と大きな声を張り上げた。
夕食後の反省会は1時間近くになった。
それから俺とスタッフAだけの反省会も1時間。
ご丁寧にICレコーダーに録音されていた俺の会話を聞きなおしながら、スタッフAからアドバイスを受けた。
その晩、俺は寝付けなかった。
難しすぎる。
アスペルガーの俺にはあまりにも難しすぎて。
しかし、これが僕たち程度の悪いアスペルガーの孤独と悲劇なんだろうな。
コミニュケーションの崩壊。
これが僕の一番悲しい出来事。
そして永遠のテーマ。
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