青木さん!!会社訪問様にスーツが必要です。至急帰国せられたり。
昨日の続き。
逃げ出したけれどチラシは全部配らないといけないんで、違う駅前で残り全部配ってチラシ配布の会社に戻った。
そうしたら、責任者の人から話があると言われた。
話はさっきの女性の話。
あの後警察に駆け込んで、そして警官と一緒に事務所に俺を訪ねてきたらしい。
所長がそう言っていた。
「ヒロ、お前何をしたんだ。うちの仕事をなくす気か!!」とひどく怒られた。
俺は言い訳をした。
自分が悪くないことを何度も何度も話した。
しかし、所長はわかってくれなくて、クビ。
俺はチラシ配布の仕事を気に入っていた。
100社受けてようやく掴んだアルバイト。
絶対に辞めたくなかった。
だから、サポートセンターに帰ってから、スタッフに相談した。
「君はその人がチラシを欲しがっていたと思った。」
「そして差し上げたいという優しさから、追いかけた。」
「ヒロさんは優しい人だね。」
「ヒロさんは毎日一生懸命チラシを手渡ししているよね。
みんなの反応はどうですか?
「無視。無視だな。」
「中にはひどいことを言う人もいるかな。」
「ほとんどは無視だけれど、時々はうるさいとか邪魔だとか。」
「それがチラシ配りの光景だよ。普通のことだよ。」
「ヒロさんは勘違いしたんだよ。」
「もし本当にその女性がチラシが欲しかったら立ち止まっていたと思わないですか?」
で、結局おれのかんちがい?
そう判定が下された。俺が悪いということ。
一気に俺は怒りモードに突入。
周りの視界に入るものを壊し始めた。
破壊王とは俺のこと。
スタッフから言われても納得いかねえ。
だからチラシ配布の会社に電話した。
社長ともう一度話したかったんだ。
俺は警察沙汰になるようなことはしていねえってことだけでも知って欲しかった。
しかし、所長は俺の話を遮り、電話を一方的に切りやがった。
俺を馬鹿にしやがって。
叩き潰してやる。
徹底的に。
今から殴り込みに行こうか?
あの所長だけは許せなかった。
くそう、俺は無職に戻ってしまった。
もう一度100社うける気力はもう俺には残っていなかった。
やっぱりだめだな、俺は。
何をやってもだめ。
小、中とみんなから嫌われていた。
だれも仲間に入れてくれなかった。
いつも、いつも1人だった。
サポートセンターで一生懸命頑張ったんだ。
でもそこでも俺は落ちこぼれ。
後から入ってくるやつ、みんな仕事を決めたり、学校に復学したりしていく。
おいらだけが取り残されていった。
おいらだけ。
同居していた不器用で俺が馬鹿にしていたYですら、ステップアップしていった。
誰からも認められない俺。
むしろ、この世から排除されていた俺。
俺は20歳になろうとしていた。
父からサポートセンター名古屋に連絡が入った。
「もう家族をやめたい。」って。
とうとうその時が来たんだ。
その前に俺は改心してまっとうな人間になりました。
そう手紙を出したかったけれど、間に合わなかった。
だれも恨まないよ。
だって「家族をやめたい。」と言わせるようなことをおいらがしたんだからさ。
言われて当然だよ。
殺人事件を起こした犯人の母親にインタビューしている光景。
「私はそれでも息子を信じたい。」
俺はそれ以下なんだな。
昔のことを思い出したら、涙が出てくるわ。
今は幸せなのにね。
ないたらあかんな。
なく必要ないのにな。
ここまでにしておきます。
ありがとうこざいました。
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