青年さんの件です。
皆様から色々と情報をいただきました。
一件は病院で働いてみえる方からです。
その他は同じ様な状況のお子さんをお持ちのお母様からでした。
ブログでご自分と同じ様な子どもさんのことが書かれていることから、その後のことを知りたくて読み続けているお母様達です。
多くのお子さんが青年さんと同じ状況にあることに驚いてしまいました。
やはりグループホームから就労移行支援へと繋がり、簡単な仕事をしながら余暇を楽しむ。
それが理想なのでしょう。
しかし実際は、グループホームや就労移行支援で周りの人間関係につまづいてしまい、支援につながらなくなり、自宅にいながら時々外出している。
気にくわないことがあれば、家族に暴力を振るい、警察が駆けつける。そして入院。
その繰り返しの日々。
両親の死後、子どもはどうなるのか希望が持てないという方がほとんどでした。
そんな中、青年さんに変化の兆しが見えました。
お父様は忙しい中、病院を訪れ青年さんとお話をされたのです。
お父様が病院を後にしてすぐに青年さんは私に報告の電話を入れてくれました。
「お父さんが、『自宅に帰るにはどうすれば良いか一緒に考えよう』と言ってくれたんですよ。嬉しかったですね。ほんと嬉しかった。」
「お父さんは『少しずつ色々なことに挑戦してみよう。』とも言ってくれました。」
「もっともっとお父さんと話がしたいんですけど、青木さんからなんとかお父さんに言い聞かせてもらえますか」
「それで、僕はグループホームに行く決断をしたじゃないですか。それはとてもすごいことだと思うんですけれど、青木さんはどう思いますか。」
「すごいことだよ。このまま病院にいても、退屈なだけでしょ。」
「退屈ですよ。でもここの人はみんな優しい人達ですからね。それは青木さん、覚えておいてくださいよ。青木さんも病院に入るなら、ここをお勧めします。」
「それで、僕はとても良い決断をしたので、ご褒美をください。」
「ご褒美って何?」
「おいしいものが食べたいな。」
「おいしいものって何?」
「何、何って少しは考えたらどうですか。それがサポートセンターの仕事でしょ。」
「ちょっと待ってね。なんだろう。」
「もういいよ、青木さんに聞いたのが間違いですから。」
「バイキングに行きますんで、最高においしいバイキングを探しておいてください。」
「はい、それでいいです。」
「そのあと、何をしますか。提案してください。」
「今、体の調子はどうなの」
「あちこちが痛いです。成人病の検査をお願いします。」
「たぶん、糖尿病と、高血圧ともしかしたらガンで手遅れかもしれない。」
「だったらマッサージはどうかな。」
「はい、それで決まりだ。ちゃんと予約しておいてくださいよ。」
「あと、サポートセンターのスタッフは今何人いますか。」
「今は5人かな。」
「じゃあ、5人全員呼んでください。」
「どうして?」
「5人全員にグループホームと就労移行支援のことについてどう思うか聞きたいんですよ。」
「5人もいれば1人くらいはまともなことを言う人がいると思いませんか。」
「なるほど、そうかもしれないな。」
「あんた、何年支援をしてるんだ。もう少し頭を使ってくださいよ。」
私は青年さんとの会話で、彼の成長を感じました。
やはりここの病院で支援してもらったことは良かったのだと思うのです。
そして将来に対しても長い目で関わりを考えれば必ず彼はより良い成長を遂げると思える様になりました。
それでは明日楽しんできます。
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