発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

高校も辛かったけれど大学はもっと辛かった 青木

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授業が始まる前に教室をのぞいた。

階段形式のとても大きな教室を見て不安になった。

両サイドの席なら大丈夫だけど、間に挟まったらパニックになる。

 

 

 

授業が始まる前に安心できる席を確保しなればならない。

問題は授業開始の何十分前なら好きな席を選べるのかということ。

30分前でもすでによい席はとられているに違いない。

 

 

他の教室に行き、現状をこの目で確かめるしかないと思った。

授業時間割を見て、始まる30分前に違う教室に行った。

そしたら前の授業がちょうど終わったところだった。

 

 

30分前が勝負だということがわかって家路に着いた。

帰宅時間はお昼過ぎだったので公共交通機関に乗れた。

普通に行けば、1時間以内でアパートに帰ることができる。

 

 

翌日30分前に教室に向かった。

 

 

 

…みごとに席はほとんど埋まっていた。

理解できない。

 

 

 

田舎かから出てきたような大人しそうな女子がいたので聞いた。

「なんでこんなにたくさんの人が席にすでに着いているの?」

「この授業は人気らしい。」それが答えだった。

 

 

 

あたりを見渡すと後ろの方に端が空いていた。

小走りにその席に向かい荷物を下ろした。

 

 

トイレに行きたかったけど、誰かが座ろうとして、自分の荷物を奥の席に勝手に移動されるという不安から我慢した。

 

 

 

最悪の90分だった。

ざわざわしていた。

音響設備が悪いのか、教授の話し方に癖があるのかそれもすごい早いスピードで話すからか。

 

 

 

教授が冗談を言ったらしく、教室中がどっと沸いた。

僕だけが取り残されていた。

みんなが笑えば笑うほど僕は辛くなっていた。

 

 

ストレス大の授業が終わる頃には、昼食のことを考えなければならなかった。

とにかく授業が終わったら、一目散に学生食堂に走ること。

一人用のカウンターを押さえないと今日の昼食はなしだ。

 

 

 

学食に着いたらすでに長蛇の列だった。

学食内を覗いたら一人用の席はすでに埋まっていた。

仕方がないので大学を出たところにある吉野家で牛丼を食べた。

 

 

一人ぼっちには、吉野家は心強い味方だ。

 

 

10分で食べて、すぐに次の教室に向かった。

一番乗りだった。

自分の安心できる席を確保できる喜び。

 

 

 

大丈夫だ。

席さえ取れれば、不安にならずに授業に集中出来る。

とにかく席を確保するにはどうするかを考えることが急務だった。

 

 

授業が始まってもだれも学生は来なかった。

教室を間違えたと思いスケジュール表を見直したが間違いない。

 

 

学生課に行って聞いたら、「掲示板を見なさい。休講か教室を変えたかじゃないのか?」と言われた。

 

 

慌てて掲示板を見たら教室が変更になっていた。

走って教室に行ったら、すでに安心席を確保できないことがわかった。

諦めてアパートに帰った。

 

 

 

どんどん疲れていく。

高校とは違う不安が襲ってくる。

 

 

たくさんの同じ年代の人たちが普通に大学に通っているのに、自分だけはこんなに辛い思いをしている。

 

 

社会はもっと怖いところ。

大学以上に不安が増すだろう。

やっぱり僕は死ぬしかないんだ。

 

 

この世の中で生きていくことはできない人間。

無価値な人間。

そんな人間はいますぐこの世から去れ。

 

 

僕は自分で自分をこの世から跡形もなく消し去らなければならない。

でもどこかに生きていく希望がないのだろうか。

「こんな自分でも生きていていいんだよ。」

 

 

そう証明してくれる人はいないのか。

誰かお願いだから僕を助けてください。

お願いします。

 

 

毎日毎日、そう考えていた30年前の記憶が昨日のことのように鮮明に蘇る。

 

 

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