発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

松本で17年間ひきこもっている人への訪問 青木

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昨日、沖縄から名古屋に帰りました。

その足で長野県松本市に移動しました。

17年間ひきこもっている方を訪問するためです。

 

 

その方へ「会ってもらえませんか?」等と書いたハガキを7ヶ月間一方的に送っていました。

 

 

2週間前に「自宅に伺いたいのですが?」とお電話をしました。

一週間前に「来させるなとか合わないなどの反応が何もありません」と連絡をお母さんからいただきました。

 

 

本人の強い拒否がなければ基本的に伺うことにしています。

朝食後、ホテルをチェックアウトし、自宅に車を走らせました。

 

 

近くのスーパーに車を止めて、鏡で身だしなみをチェックしてご自宅を訪問しました。

 

 

呼び鈴を鳴らすと同時にお母さんが出られました。

「ちよっと待っていてください。息子を呼んできますから。」

 

 

「◯◯、名古屋からこの前話した青木さんが来てくれているよ。」

 

 

どんどんどんと階段を降りる音がして、息子さんと会うことができました。

 

 

17年間ひきこもっていた息子さん。

ジャージ姿でした。

 

 

「会って下さって、ありがとうごさいます。」

の言葉と同時に涙がこぼれそうになってしまいました。

私の悪い癖です。

 

 

泣いたらあかんのです。

泣いても何も良いことはありません。

「しっかりしろ!」と自分に言い聞かせて話を始めました。

 

 

 

5分ほどの私からの一方的な会話が終わりました。

「一緒にやっていきませんか?」と優しくゆっくりと、でも明るく声をかけました。

 

 

こっくりとうなずいてくれました。

「ありがとうございます。」

我慢していた涙が出てしまいました。

 

 

どうしてでしょう。

涙だけならまだ美しいのでしょうが、鼻水も必ずセットになっています。

 

 

「一週間後にご自宅に迎えに来ます。」「不安になると思うのでいつでも電話をしてください。」と告げて、その場を去りました。

 

 

もう一度彼の顔をしっかりと見て、心に焼き付けてから家の玄関から外に出ました。

 

 

自宅から出た後、足早に停めてある車に向かいました。

早くしないと家族の方が追いかけてきて、いろいろと余計なことを話されるのです。

ついに走っている私がいました。

 

 

「青木先生、青木先生ちょっと待ってください。」

自宅から随分離れたところまで、お母さんが追いかけてきました。

ついに諦めて、そこでお母さんと話しました。

 

 

「あの、忘れもんですって。息子が気がついて、外に出たらもういないというんで。」

 

 

 

会える人もいればどうやっても会うことができない人もいるのです。

「なんとかして会えない人たちと会いたい。」

そう思いながら次の訪問地へ向かいます。

 

 

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