病院の待合室で週刊誌をめくっていると興味深い記事を目にしました。
以下週刊文春の記事より抜粋します。
もし十代の息子や娘が感情を爆発させたら、何かを言う前に「10まで数えて冷静になる」ことがおすすめだという。
息子を育てていた頃のジェンセン教授は「マントラのように唱えていた」そうだ。
「問題行動を起こしたなら、まずは話をしましょう。」
「一番やってはいけないのは、同じように感情的に対応することです。」
「怒りを爆発させたり、頭ごなしに叱りつけたりすると、多くの十代の脳は『孤立化』、つまり全くコミニュケーションを取らないことを選んでしまいます。」
「会話がなくなり、何を考えているのかがわからなくなる。」
「一緒に食事をしましょう。」
「そして話をしましょう。」
「聞いていないように見えても、親が気にかけているというサインを受け取ることが大事なのです。」
「そうすることで『孤立化』が避けられます。」
出展は下記に記しておきます。
『10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか』フランシス・ジェンセン エイミー・エリス・ナット 野中香方子訳 | 単行本 - 文藝春秋BOOKS
感情的にならずに落ち着いて子どもと接するというアドバイスは定番のような言い方ですね。
子どもが家庭内で孤立化することを支援者のわたしたちは一番恐れています。
一番身近にいる親御さんとの会話が途切れてしまえば第三者に当たるわたしたちがコミニュケーションを取ることはとても難しいのです。
昨年5月にわたしたちの活動が新聞記事で掲載されました。
問い合わせが実に400件以上にものぼりました。
正確な数字ではないのですがお問い合わせいただいた400件のおおよそ4割のご家族が当事者とのコミニュケーションがとれていないという現実です。
それでわたしたちは色々と考えて当事者への訪問を日々繰り返しているのですが、やはり会うまでがとても難しいのです。
また当事者が外部からの支援を拒否してしまいますと完全に家庭内で孤立化してそのまま10年、20年と月日が経ってしまうケースも多いのです。
逆に家族との関係がそれほど悪くなっていないケースでは外部の支援と繋がりやすく、人によってかかる時間はまちまちですが回復へと向かっていきます。
ご紹介した書籍に書かれている通り子どもを家庭内で孤立化させないことがとても大切だと支援の現場にいて強く思うのです。
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