飛行機に乗って起こりそうなことをいろいろと考えてスタッフに聞いて回った。
一番の心配はトイレ。
発達障害の子どもたちにはお腹が弱い人が多いと思うんだ。
席が事前に決められるので通路側でトイレに近いところを選んだ。
3列席の真ん中だといちいちすみませんと言いながらその人を飛び越していかないとトイレに行けない。
めちゃくちゃ馬鹿デカイ外人なら英語を使うしかない。
エクスキューズミーでいいんだ。
簡単だ。
しかしオンライン英会話で「エクスキューズミー」と発言したら先生から笑われた。
何十回と毎日練習させられた。
もう一つはヤクザの人が隣に来ることを想定した。
4時間近くのフライトでヤクザ屋さんがトイレが近いのに俺が寝ていて起きなかったら最悪だ。
だからフライトの最中は寝ないことに決めた。
他にも寒い時に毛布をもらうこと。
入国カードの書き方もスタッフに聞いて教えてもらった。
これでもうフィリピンのボランティア事務所についたも同然だ。
なんか自分が大きく成長した感じがした。
英語1の俺が外国に一人で行くなんて信じられなかった。
しかも英語にも少し自信がついた。
英語で世界経済を語るわけじゃねえしもっと気楽に考えればいいんだよ。
英語なんて外国行けば3歳のガキでも話してる。
やってやろうじゃねえか。
フィリピンでボランティアをしてやるぜ。
頭の中身はスカスカな俺だが、力だけはあるから。
あとはその日を待つまでだった。
今から考えたらこの経験はとても自信をつけるには良かったと思う。
一人で全部やって準備をした。
苦手意識が強かった英語だったけれど英語がしゃべれるようになりたいと強く思ったし。
これもサポートセンター名古屋が俺向けに考えてくれたプログラムだったということが今になってわかる。
カウンターに行ったら一番乗りだった。
電車の中でもカウンターについても何度も何度もパスポートを見て触って「パスポートよし」と口に出して言った。
俺は目で確認するのが人より劣っているということをサポートセンター名古屋のスタッフに教えてもらった。
だから目だけで確認するんじゃなくて手で触って、口に出して言いなさいと指導を受けていたから、恥ずかしいけれど一々口に出して確認した。
よく学校で忘れ物をよくした。
明日の授業の準備をするのがとても苦手で嫌だった。
整理整頓もどうやってすればいいのかわからなかった。
そんな俺にスタッフが一から何度も何度も教えてくれた。
俺が癇癪を起こしてもそれに気をとられることなくすり込むように教えてくれた。
できるようになったら自分のことのように喜んでくれた。
それがあったから俺は今は社会人としてちゃんと生きていけているんだと思う。
同世代と比べてできないことが山ほどあった俺。
そのことで自信を失い、やる気すらなくなつてしまった俺。
自分がこれ以上傷つきたくなかったんで、いつもイライラして近づく人たちを攻撃していたんだ。
みんなさプライドっていうもんがあるでしょ。
本当はさ、僕らみたいな発達障がいの二次障害で非行や引きこもりになっちまった連中はさ中身は何もないけれどプライドという盾で武装するんだよ。
だから優しい人達が近づいてきても支援につながらないんだよね。
その点サポートセンター名古屋はよく考えているよ。
こんなやり方で俺のプライドという盾を降ろさせて、基礎になる自信を作ってしまったんだから。
俺はこの出来事でとにかく何でもやってやろうと思えるように変わっていたんだ。
本当だよ。
これからフイリピンでのボランティア生活を書いていくけれどね。
いつもいつもスタツフたちは俺が一人で生きていけるようにと考えてくれていたんだ。
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