発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害者支援 できないからできるへ ヒロ

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9年前パンの商品出しで動作を見られている俺

 

 

動きが変。

変な動き。

「おまえなんかおかしいんだよな。」

 

 

散々周りから言われ続けて、落ち込んでいた俺です。

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これは今でも変えることができない手の動作なんだ。

 

 

さてスタッフから「専門用語知っているでしょ」と言われたんで書きますけどね。

「発達性協調運動障害」ですわ。

 

 

 

俺がこんな風に説明してしまうと、なんか感じがちがうんじゃないかなと思うんだ。

俺は作業療法士じゃないんだよ。

 

 

 

まあ、いいや。

「たかが運動ざます。」

「お勉強のほうが大切ざます。」

 

 

 

「違うんだよ、ざますババア。」

「なにがざあます」

「運動ができるようになるとコミニュケーションもうまくいくんだよ。」

「ごめん、ここから先は説明がむずかしいので誰かが説明してくれると思うよ。」

 

 

ここからは青木ハゲ君のことを例に出します。

 

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見事な禿げっぶりです

 

運動会たけなわですな。

小学3年生の禿げ君も運動会に参加しました。

禿げ君の顔が青ざめています。

 

 

行進ですが、あれ?手と足が同時に出ていますよ。

隣の女子たちが大笑いしています。

なんども止まってもう一度やり直しますが、ダメです。

 

 

次はダンスですね。

こりゃあダメだ、ワンテンポみんなより遅れています。

だからとても目立ちます。

 

 

 

縄跳び大会。

あっ、一発で縄にひかかった。

おっと、背の高い男子生徒が1発、2発禿げにパンチをおみまいした。

しゃがみこむ禿げ。

 

 

と、自ら運動ができない悲しみを身をもって体験した禿げ。

そのままだったら、今頃どおなっていたか。

そこに救世主が現れたのです。

 

 

 

4年生で違う小学校に転校した禿げ君。

そこで運命の出会いが待ち受けていました。

5年と6年に禿げの担任だった川島先生です。

川島先生は4年時の禿げを見続けていたんだって。

 

 

 

それでだ、担任になってから徹底的に寄り添って青木さんを変えていったんだ。

いつも川島先生から言われたのは身体的能力はとても高い。

ひとつひとつ丁寧にみんなよりたくさん時間をかけてやればみんなよりできるんだ。

 

 

このことを毎日のように言われ続けたそうです。

言葉で言うだけではなかったんだ。

例えばキャッチボール。

 

 

 

昼休みに川島先生は青木さんを誘って一緒に一対一でキャチボールをしたんだ。

「最後までボールを見続けるんだ。」

で、見続けていたら顔にボールが当たった。

バカだ。

 

 

走り幅飛びはいつも両足で踏み切る禿げ。

程度の悪いアスペな俺でもさすがにこれは想像すらできなかったんだ。

なんどもなんどもマンツーマンで片足で踏み切る練習を見続けた。

 

 

その走り幅跳びは全校生徒で一番距離が飛べるようになった。

柔道で市内選手権で3年間優勝した。

選抜チームにも入っていた。

 

 

 

体力テストは全校で一番。

水泳部ではなかったが、当時の県の水泳の大会記録と比較してもかなりいい線までいったそうだ。

水泳部から強力に勧誘があったとのこと。

どれもこれも全て川島先生から教わったことだ。

 

 

疑問がある。

なんでそんなに禿げだけえこひいきしたんだ。

「父親はアルコール依存症、母親は鬱」

「そんな家庭環境に同情してくれたのかも。」

 

 

 

川島先生のスピリッツは禿げに受け継がれた。

「ヒロさんはできない子じゃないんだ。やらないだけなんだ。」

何百回も言われ続けた。

 

 

おれだけじゃない。

大統領もそして他の全ての連中も。

 

 

サーフインができる俺がいる。

ダイビングで海底の素晴らしい世界を見ることができる。

ストリートバスケットにすんなり参加できるかっこいい俺がいる。

 

 

 

みんなみんな青木さんと一緒にやってきたんだ。

正直程度の悪いアスペルガーな俺はもうこの世には存在しない。

どんな子でもその子のペースに合わせて指導していけばできるようになるんだ。

 

 

願わくば9年もかからないことを願います。

最初で最後だ。

 

 

「青木さん、そしてサポートセンター名古屋の皆様、本当にこんな俺を見捨てずにお世話をしていただいたことを心から感謝します。」

 

 

わかっています。

おれがやるべきことは次の程度の悪いアスペな男に伝えるんでしょ。

「大丈夫だ。君はできるんだ。やらないだけなんだ。」

 

 

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