発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

発達障害支援 大学に通い続けるために スタートが肝心 青木

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本人に大学生活の見通しを立ててあげましょう。

 

Aさんは大学の入学式に出るために下宿を出ました。

大学最寄りの駅に降り立ち、大学へと向かい歩きかけたのですが、次から次へと地下鉄の出口から大学生が出てくる姿にパニックを起こし、裏通りに入り少しの間しゃがみ込んでいました。

 

 

落ち着きを取り戻してから、再び大学に向かいました。

入学式はすでに始まっており、会場の体育館に入ったのですが、座る席を見つけることができず、再びパニックになりました。

 

 

係りの人が指差したのは、会場真ん中に一つだけ空いた席でした。

もちろんそこまでたどり着くことはできず、小走りに会場を出てそのまま下宿に帰ってしまいました。

 

 

大勢の学生の姿に不安を覚えたAさんですが、気力を振り絞り、一週間後に再び登校しました。

しかし、授業はすでに始まっていました。

 

 

学生課に行って「どうすればいいのか」を聞きに行ったAさんに学生課の人は、「今頃、何ですか?」という対応をしました。

そのことでまた、パニックになりそうだったAさんですが、「風邪をひいて寝込んでいました。」と答えることでなんとかその場を切り抜けたのです。

 

 

大学側のスタッフから説明を受けたのですが、話されていることが理解できないのです。

単位をとることや教室がその都度変わること、大学に提出すべき書類の多さに「大学生活は無理だ!」と感じたそうです。

 

 

キャンパス内を歩くと同じ年齢の学生が輝いて見えたそうです。

自分だけがなんかおかしいのじゃないか。

カバンは高校生時代に使っていたものだし、着ている服は母親が買ってきたもの、髪型は・・・・・・

 

 

 

そう感じたら、みんなが自分を奇異な目で見ていると感じ、いたたまれなくなり、そのまま下宿に帰ってしまいました。

翌日、電車に乗ろうとしましたが、心臓を手で掴まれるような痛みを感じ、電車に乗ることもできなくなりました。

 

 

Aさんとは私(青木)です。

30年前のことですが、昨日のことのように鮮明に覚えています。

 

 

スタートが全てです。

うまくスタートが切れるように、前もって大学生活の見通しを立ててあげることが重要なのです。

 

 

それを教えられることができるのは、ご両親かもしれません。

 

 

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