発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

程度の悪いアスペな俺 生きづらさを抱えた男の話 ヒロ

 

      

f:id:smilehousejapan:20141104142211j:plain

      出版する本の打ち合わせ中です

 

青木さんと電話で話した。

久しぶりだったので色々と世間話をしたりして、楽しいひとときを過ごしたんだ。

考えてみりゃあ、昔は青木さんからの小言ばかりだった。

 

 

 

それがどうだ、今では世間話をするまでに成長したんだ。

我ながら自分の変わりように驚いたんだ。

 

 

 

で、そうだ青木さんの事を書いてやれと思ったんだ。

俺ばかりの話ではそろそろお腹いっぱいになっているんじゃねえかと思ったから。

 

 

 

「青木さんの話書いても良いの?」

「いいよ、好きに書けば」といわれたので書きます。

 

 

 

青木さんは現在52才。

発達障害と診断されていて、俺から見ればかなり重いグループだと思います。

凸凹がありすぎる典型的な人。

 

 

 

例えば陸上や水泳は学校1早い。

柔道は市の大会で3年連続優勝。

しかし、バスケット、ハンドボール、バレーボールなど球技は一切できない。

 

 

 

走り幅跳びで足を踏み切る時に両足で踏み切ってしまったこと。

全体止まれ1、2、3。が4、5と一人だけ他の生徒と歩調を合わせられなかったり。

 

 

 

回れ右ができなかった。

まっすぐ走っているいるつもりが、斜めに走ってしまう。

 

 

 

スキップが練習してもできなかった。

ラジオ体操の時、いつもまじめにやれと叱られた。

(動作が奇妙なのでふざけていると先生は思っていた)

 

 

 

 

防災訓練で生徒が教室から一斉に校庭に出る時にパニックになって教室から出られなかった。

小学校の図工や中学の美術の時間提出するべき作品を完成させる事ができなかった。

 

 

 

 

人の話を聞いているつもりが、理解できない。

クラスで何かするときにみんなからいつもワンテンポ遅れてしまう。

友達を必要としない人。

 

 

 

町を歩いていると挙動不審という事で数多く職務質問される。

階段をうまく登る事ができない。

一人で過ごす事ができる人。

 

 

 

好きな事は紀伊國屋書店ジュンク堂等の大型書店で1日過ごす事。

いつも独り言が多い。

独り言の中身は支援の事だけ。

 

 

 

 

この人も俺と同じで生きて行く事が大変だった人なんだ。

小学低学年、クラスメイトから彫刻刀で頭を刺されて入院。

小学高学年、クラスの同級生から集団暴行を受け心臓が止まり、救急センターに搬送。

 

 

 

自殺未遂もしている。

生きる希望を失った人。

ここまで書いたら、涙が出た。

 

 

 

自分の昔の事を思い出したからかもしれない。

 

 

 

 

「生きていて良かったな。こんな俺でも誰かの役に立てるからな」

青木さん、ボソッと、独り言をいうときがある。

 

 

 

おれも又、誰かの役に立ちたいと思っている。

生かされている事に感謝

日本ブログ村に参加しています。

にほんブログ村メンタルヘルスブログ発達障害へ