発達障害な僕たちから2

発達障害と診断され、2次障害でひきこもった東大、青木、シンゴと50代男Aとスタッフ吉村が社会復帰目指す日常を綴りながら支援についても書いていきます。

程度の悪いアスペな俺 大学復帰、幸せ全開 ヒロ

 

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ドリアン好き嫌いがありますね、まあ一度食べてみてくださいよ

 

 

 

 

 

大学に復帰しました。

取得単位数を大幅に減らしての復帰です。

元かのには改めて手紙を書きました。

 

 

思いやりのある優しい内容の手紙をくれた事に、ありがとうとの言葉を添えて。

 

 

あの手紙に書かれてあったように、大学構内で俺を見かけた元かのは、笑顔で僕に近づいてきてくれて、手を差し出してくれたんです。

僕に手を差し出してくれた、意味がわからなくて、きょとんとしている僕の手を強引に握ってくれました。

 

 

あっあー、そうか、握手なのか

そう気づいて改めて、彼女の手を握り返しました。

「痛い!!

 

 

程度の悪いアスペな俺は、握手の仕方も知らないんですよ。

つい、力を強く入れてしまったみたいです。

落ち込みました。

 

 

「ごめんなさい」と直に彼女に頭を下げました。

「ヒロ、頭を下げないで、みんな見ているよ!!おかしいって」

その言葉に直に反応して、キョロキョロ当たりを見回してしまう程度の悪いアスペな俺です。

 

 

 

「うふふふふふ」

彼女が笑う。

笑う彼女を見て、ほっとした俺です。

 

 

「これからは良い友達でいましょ」

「はっはっはっはは、すごい笑顔だねヒロ」

そう笑うと、直に彼女は俺の顔をカメラで撮ったんだ。

「ほら、ビッグスマイル!!

 

 

「なんじゃこりゃあ??

そこにはにやけた男の顔が画面一杯に映し出されていた。

「きめぇーーーー」

「はっはっはっはっはは」

 

 

彼女が笑った。

俺も笑った。

 

 

これが「青春なのか」俺は自分にそう問いかけた。

小・中といじめられ続けていた俺。

すべての人たちから、「無視」され続けてきた俺。

 

 

昔の俺の惨めな姿が一瞬脳裏をよぎった。

「うぉー」

腹の底から、今まで溜まっていたものを吐き出したい気持ちに駆られた。

 

 

「俺の青春これからや!!

 

EVERYTHING`S GONNA BE ALRIGHT

 

 

ははっは、能天気な俺。

このあと、大変な事になるとも知らず。

そう「大学退学勧告処分」が待ち受けているのだった。

 

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