部屋をめちゃくちゃにして、僕は暴れ疲れてその場にへたり込んだんよ。
ふと、外に目を向けると、スタッフが優しいまなざしで、見つめていてくれ続けたんよ。
その傍らにさ、僕の大切にしていたフィギュアとかが置かれていたんよ。
とっさにさ、避難させてくれたんだよね。
ありがとう。
少しの時間僕はじっーとしていた。
「スローライフは違うよ」
「間違っているよ、ひきこもりの人の気持ちを何もわかっていない」
「何もわからないのに・・・・」
「ひきこもっている皆さんの気持ちはこうで、だからスローライフでいいじゃないですか?頑張らなくていいんです」
「違います。違います。違います。絶対に違います」
「なんとか頑張りたいけれど、不安で、意気地なしでそれで、逃げていたんだ」
「さあ。もう一度リングに上がって、戦う準備をしようよ」
「戦う相手は自分自身なんだよ」
「逃げたって、逃げたって、逃げ続けたという現実からは逃げ通せないんだよ」
「自分の気持ちに真向かうしかないんだよ」
「スローライフなんかにチェンジしてしまったら、一生後悔するさ」
「大統領は、今リングに上がって戦っている最中なんだよね」
「逃げ続けてきた自分におさらばして、やっと戦うって決めたんだよね」
「例え、自分の思うような勝ち方ができなくても、大切なのは精一杯戦ったかどうかなんだよね」
「それなのに、ある支援者の人たちが、ひきこもっている人たちはスローライフでいいんだよって、決めつけたから、自分を否定されたように思ったんでしょ」
「そうだ、そうだ、あのくそ野郎」
「ふざけんなよ、この野郎」
「精一杯リング上で戦いなさいよ」
「私たちスタッフが見守り続けてあげるから」
少しの時間僕はそこから立ち上がれなかったんよ。
でも腰を上げて、外に散歩に行ったんよ。
フィリピンの空はどこまでも透き通っていたよ。
僕は自然と笑みがこぼれたんよ。
「大丈夫」
自分にもう一度言い聞かせる為に声に出して言った。
「大丈夫」
「Don’t worry . Everything will be alright 」
※ 汚い言葉使ってごめんなさいね
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