なんとかして、母にバッグをプレゼントしたいという思いで英会話のチラシ配布を頑張りました。
1日、1日とやり通せたことがうれしくて仕方がありませんでした。
10日間やった時点で、バッグを買うことが出来ました。
なんか、「おれは大丈夫なんだ。」と腹の底からエネルギーがわいてきました。
それなのに、おれの暴言が原因で、お客様が怒鳴り込んで来た。
おれに謝れということでしょ。
おれに対して、侮辱の言葉を投げかけて、おれをあざけるんでしょ。
おれは、そうされることに甚だ疲れきってしまっていました。
また中学の再現なのかって。
もういいよ。ほんともういい。
そんな惨めな場所に自分を置くことが許せなかったです。
それに、おれは怒鳴り込まれるほどの暴言を吐いたつもりはなかったから。
サポートセンターのスタッフからは、「無断で欠勤したことだけは責任者に謝りなさい。そうしたらお給与はもらえるから」と言われました。
でも、僕は行きませんでした。
怖かったという思いもあったけれど、すべてにあきらめてしまったのです。
お母さんの誕生日にバッグをプレゼントして、ホールでバースディケーキを購入。
日比谷花壇で花束も購入して、僕は散髪をして、ジャケットを羽織って、自宅に帰宅しようとしました。
きっと、お母さんは、変わったおれを見て、許してくれる。
認めてくれる。
そう夢を見たんです。
妹達も、もう一度おれを信用してくれる
これが最後のチャンスだと思っておれは頑張った。
でも、もうわかったんです。
おれは心底ダメな人間だってね。
最後の最後で、こんなへまやるなんて。
神様がいたら、神様も認めるでしょ。
ヒロは本当に出来損ないの作品だって。
出来損ないの作品はスクラップにするしかないんです。
僕は「消えること」を決めました。
(続きます)
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