一番苦手なのは美術だった。
人物を書くのが苦手だった。
いや、今でも苦手だ。
どのように苦手かというと
人を描くと、肩の辺りから直接手が出ているような
人物しか描けない。幼稚園の生徒が描いたのかと
間違えられる程度の絵だ。
だから美術の時間は色々と理由を
つけて休んだ。
当時、僕は学級委員をしていたため
まじめな生徒だとみられていた。
だからあるとき美術の担当の先生が
「青木、病気とか親戚の人が亡くなったりで
提出物がだせなかったんだよな。
大丈夫だ。一週間特別に延長するから」と言ってくれたが
とてもありがた迷惑だったことを覚えている
結局、美術の提出物は一度も出せなかった。