俺はどうにも、こうにも納得がいかなくて、青木さんに電話した。
「納得いかないんですけれど」
「講演会のことでしょ」
「なんでわかった?」
「何度も書いているからわかったよ」
「納得いかないんですよ。腹立って腹立って!!」
「どこの部分が一番腹が立ったの」
「みんなです。」
「すべての箇所に腹がたったんだ?」
「あの、一番は・・・」
「アスペルガーちゃんが起こす事件が多いのよ」
「わぁーーーーーーーーーーーーー」
「おい!! おい、おい、おい!!」
「 火山噴火5秒前!!4、3、2、1」
「はい、噴火、どっかーん!!」
「ターゲット、ロックオン」
「ファイヤー!!」
「命中」
「うん、・・・・」
「青木さん、聞いてます?」
「ごめん、ヒロ劇場が始まったので、ちよっとトイレ行っていたよ、終わった?」
「うっうっうっ、あのな、あんた、痛いめあわしたろか」
「すっきりしたの?」
「はい、何となく」
「じゃあ、切るよ」
「そんな殺生な」
「まだ、何か言いたいの」
「総括をお願いします。」
「悪気があってのちゃんづけではないことは分かっているよね」
「むしろ、柔らかく言いたくて、ちゃんづけしたんでしょ」
「まあ、当事者の人たちには評判よくないと思うけど」
「あんたは、なんでちゃんづけしない」
「僕の場合は、話の中で、当事者の人たちをリスペクトしていることが分かるから、改めてちゃんづけする必要がないんだよ」
「はい、はい、はい、あなたはいつも優等生ですね!!」
「他の人の講演会を聞いてそこから自分が話すときのための、武器を身につけなさい」
「例えば、話があっち、こっち飛んで締まりのない話になったでしょ。」
「原稿を用意して暗記していなかったんだよ。」
「原稿は必ず用意しておくこと。」
「また、対象者によって、何種類か用意しておくこと」
「また、当日の参加者を把握していなかったので、場違いな内容になってしまった。」
「この前の私が話した講演会は実際、関わっている人はほとんどいなかったんだよ。だから内容は、「ひきこもりと社会的ひきこもりの違い」そんな程度から話すべきだった。
「これは私の失敗ですよ」
「うん、おーい、聞いていないだろう。」
「イヤホンでテレビ見ているんだろうな、切るよ」
「ぶっち」
以上。ある昼下がりの会話。
まあ、どうでもいいや、講演会。
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