僕には今、彼女がいます。
何人目だろう。
たくさんの人に振られてしまったから。
日本にいる時は、人を好きになる事なんて考えられませんでした。
何度も同じ事書くなよって言われるかもしれません。
ごめんなさい。
僕は小、中、高とひどく嫌われていましたから。
それは半端ない嫌われ方でした。
存在じたいを否定されていました。
当然です。
おかしかったから。
今はそう理解できるんですよ。
実の親にもあきらめられてしまったぐらいですから。
両親に取っては大変な時間だったでしょうね。
ほんとうに、ごめんなさい。
僕自身は、僕の何がおかしいのかわからなかったんです。
僕は15歳でアスペルガーと診断されました。
しかも、病院からは(とても大きな病院でした)「うちでは無理だ」
と、2つの病院から言われてしまいました。
最後の望みとしてお医者さんから紹介してくださった「サポートセンター名古屋」に転がり込みました。
一ヶ月寝食をともにし、様々な事を体験させてもらいました。
その結果はセンターでは支援ができないと言う事でした。
どんなに頑張っても、今のセンターのスタッフの力量や体制では
お力になれないとのことでした。
それまでに何件も施設で訓練を受けてきて、全て断られていたんです。
だから、父親としてはここを断られたら、確実に刑務所行きと思っていたでしょう。
僕も暴力団にお世話になるしかないと心では思っていました。
俺を否定し続けたこの社会に復讐してやりたいと、強い憎しみをいだいていましたから。
それを、お人好しの青木さんが、拾ってくれたんです。
あのとき、心を鬼にしていれば、もっと楽な運営だったのにと
青木大先生はきっと後悔していると思います。
はい、それほどまでに、青木さんには、ご迷惑をかけたと思います。
いつか、給与をもらったら、青木さんを有名なレストランにお連れしようと思っています。
でも順番は、彼女、母親、父親、他の家族、その次に青木さんです。
もう教会に行く時間です。
それでは、行ってきます。
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