僕はぶっ倒れていました。
2日間寝込んで、今は元気にやっています。
「朝の5時から7時までに、農作業をやりなさい。」とスタッフに言われていました。
「帽子をかぶって、30分に一度水を飲みなさい。」とも言われていました。
しかし、猛天下の中、帽子もかぶらず、水分補給なしでやっちまいました。
こんな風に、自己管理ができないのが僕たちです。
それで、スタッフから厳しく注意がされました。
精神科医の診断は、やはり広汎性発達障害でした。
でも先生は、「恐れたり、不安になる事はないよ。」と励ましてくれました。
本当に素晴らしい先生です。
だからなおさら、昔の医者の事が腹立たしくて仕方がありませんでした。
その事を話したら、「そんな事を言われたのですか。つらかったですね」
「専門家は少ないので、その先生はわからなかったかもしれないね。」
「でも、同じ医者として、君を傷つけてしまった事は申し訳なく思っています。」
僕はこの先生の返答で、前の医者の事を忘れる事ができました。
一週間に一度先生に1時間ほど話を聞いてもらいました。
父親は、2週間に一度です。
本当にこの先生に話を聞いてもらえると、自分は大丈夫だと思えました。
具体的には、僕が学校の皆とうまくいかなかった事や母親が理解してくれず、一方的にああしろこうしろと命令する事などです。
先生は具体的に、どうしたらいいかと言う事は話してくれませんでしたが
優しく話を聞いてくれた事で僕はその時だけだけど、平安を感じました。
その頃は学校にも行けず、朝から晩まで「ドラゴンボール」「ファイナルファンタージ」をやり続ける毎日でした。
別に、やりたくてやっているわけではないです。
こんな事でもしていないと、イライラが爆発して、大暴れしてしまうから。
ある時から、先生はお母さんとのやりとりなど母親とのことを聞き始めました。
できるだけ母とは会わないようにしていました。食事も父が僕の部屋に運んでくれました。でも、顔を会わせてしまうとお互い怒鳴り合い状況です。
毎日、毎日母との怒鳴り合いでした。
「そんなに、俺が憎いなら、何で生んだんだ。」
「生まれてこなければ良かった」
こう言い放った時の、母の悲しい顔を忘れる事はできません。
この頃から、僕の独り言の回数が多くなっていたそうです。
父親が記録してくれていました。
一日中、独り言を言って、暴れたり、笑ったりしていたそうです。
医者に相談したら、環境を変えた方が良いとアドバイスをくれました。
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