こんなバカな息子でも、父親は何とかしてやりたいと思ってくれたんです。
僕には何も言わずに、児童相談所に通ってくれました。
相談所の職員の方は親身に父親に対応してくださったそうです。
「病院を紹介しますので、そちらに行ってみたらどうですか。」
父親は、前の医者の事で深く落ち込んでいたそうです。
でも児童相談所の紹介だからと言う事で、僕を連れて行く決心をしました。
しかし!! あんな事言われて、二度と医者なんか行くわけないでしょ。
父親が今度の医者は違うからと、何度も何度も話してくれました。
でも、考えてみたら、あの医者はあり得ないと思ってたので、
もう一度行く決心をしました。
でも、僕は医者に会う前から、既に攻撃態勢に入っていました。
いつでも、一撃を食らわせる準備をしていました。
今度、いい加減な事を言って、俺をバカにしたら、覚悟しとけ!!
医者にあった時の僕の目に、憎しみが見て取れたと思います。
「ヒロさんこんにちは、医者の○○です。よろしくお願いします。」
「ヒロさんは、大変でしたね」
「・・・」
「・・・」
「大変でしたね。」
「大変でしたね。」
「大変でしたね?」
この一言で、僕の中の怒りが一瞬にして溶け去りました。
「お前、ころっと態度変えて、バカじゃねえの?」
そう思われるかもしれません。はい、バカです。
1時間近くかけて僕の話を聞いてくれたのです。
今までの事を全部話しました。
僕の気の済むまでつきあってくれました。
検査もいくつかしました。
検査の結果、広汎性発達障害と診断されました。
その後に先生が、言ったのです。
「私は専門ではないので、より良い先生を紹介します。」
それが児童相談所から紹介されていた二人目の医師でした。
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